自動車保険/疑問解決!自動車保険Q&A

飲酒運転で事故を起こしたら自動車保険は使えるの?

2007年9月の道交法改正により、飲酒運転の罰則は厳しくなりました。以来、飲酒運転による事故は減少傾向にありますが、お酒を飲んで事故を起こすとどうなるのか?いま一度確認しておきましょう。

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

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お酒を飲んで車を運転することは、無差別に他人に暴力を振るうのと同じことです。他人の幸せはもちろん、自分自身の未来のためにもくれぐれもご注意ください。

Q.飲酒運転で事故を起こした! 保険は使えるの?

飲酒運転は犯罪です!undefined犯罪をはたらけば、罰を受けることになります。2009年6月には飲酒運転の行政処分が強化されました

飲酒運転は犯罪です! 犯罪をはたらけば、罰を受けることになります。2009年6月には飲酒運転の行政処分が強化されました

A.他人の身体や物への被害は補償可能です。ただし自分の身体、車の補償を受けることはできません。

上記は自賠責保険、任意保険を問わずに同じです。任意保険では「対人賠償」「対物賠償」のみ補償となり、以下の保険種目は補償されません。
  • 自損事故保険
  • 無保険車傷害保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 車両保険
  • 人身傷害補償
飲酒運転している運転手が、命に関わる損害、四肢の欠損などの後遺障害を負っても治療費は全額自己負担となり、生活の補償も得られません。なお、搭乗者は補償される可能性があります。

Q.飲酒運転で事故を起こすと、どんな罰を受ける?

A.刑事罰、行政処分、民事と3種類の罰を受けることになります。

刑事罰
「危険運転致死傷罪」
人を負傷させた…15年以下の懲役
人を死亡させた…20年以下の懲役

道路交通法(行政処分)
「酒酔い運転」
5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
違反点数 35点
免許取り消し(欠格期間3年)

「酒気帯び運転」
3年以下の懲役、または50万円以下の罰金

・体内アルコール濃度0.25mg/呼気1リットル中
違反点数 25点 
免許取り消し(欠格期間2年)

・体内アルコール濃度0.15mg以上~0.25mg未満/呼気1リットル中
違反点数 13点 
免許停止90日間

これらの罰則に加え、事故の被害者が民事訴訟を起こすことも珍しくありません。また、自治体や会社で、飲酒運転=即解雇処分とするケースも増えており、社会的な制裁も受けることになります。

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