タイ/タイ基本情報

タイの治安 (3ページ目)

穏やかで親切な国民性で治安は概ね良くタイ。それでも観光大国ゆえ、観光客をターゲットにした置き引きや、詐欺などの軽犯罪は報告されているのも事実。このような軽犯罪やトラブルにはすべてパターンがあるので、事前に知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。今回は観光客が陥りがちなトラブル例をご紹介します。

執筆者:清水 千佳

麻薬

外国人が集まる安宿街やディスコなどでは麻薬の誘惑も多いので、充分気をつけて

外国人が集まる安宿街やディスコなどでは麻薬の誘惑も多いので、充分気をつけて

タイの麻薬関連トラブルのパターンは大きく分けて2種類。1つは自らが使用するために売人から購入したのが見つかり、警察に捕まるパターン。ガイドがゲストハウスの多いカオサンなどを歩いていると「どこなら葉っぱ(マリファナ)が買えますか?」と普通に聞いてくる若い旅行者もいます。「タイのゲストハウスなら見つからない」とか「あのビーチで行われるパーティーなら、警察も黙認しているので大丈夫」などという噂が旅行者の間で飛び交っているそうですが、それらの噂を信じて刑務所行きになった旅行者は何人もいます。どっぷり麻薬にはまってしまい、幻覚や幻聴に悩まされ自殺をしたり殺人を犯してしまった日本人旅行者が過去に何人もいることを覚えておいてください。

2つ目は麻薬の運び屋になり空港で逮捕されるというパターン。「絶対に見つからないから」という言葉を信じ、アルバイト感覚で運び屋になってしまう日本人が後を絶ちません。これは旅行者だけでなく、麻薬がタイでどれだけ重犯罪かよく理解しているはずの在住者でも思わず手を出してしまう「儲け話」。しかいそんな美味しい話はあるはずもなく、ほとんどの場合は空港で見つかりその場で逮捕、そのままタイの刑務所送りとなるケースがほとんどです。タイの麻薬の罪は非常に重く、外国人であっても容赦なく20~30年の懲役刑が科せられます。タイの刑務所には麻薬関連の罪で入っている日本人が何人もいるのです。

タイ在住の日本人詐欺師たち

タイに限らず世界中どこにでもいると言われている、日本人をターゲットにした日本人詐欺師たち。たとえ短期滞在の旅行者であっても、詐欺師たちはお金の匂いをすぐに嗅ぎつけ近寄ってきます。

タイで一番多いのは「儲かる投資話がある」と言ってくるもの。彼らはたいてい「タイの王族関係や財閥とコネクションがある」と言い、タイでビジネスを行う際、いかにコネクションが大切かを力説し相手を安心させ、お金を引き出します(実際にはそのようなコネクションはなく、すべて嘘)。投資先はタイで最近人気のある日本食レストランや、外国人向けのバーなど。ガイドの周りでも、日本では慎重にビジネスをしている社長たちが、タイに来ると感覚が海外ということで変わってきてしまうのか「そんな強力なコネクションがあるなら」とか「タイで愛人でもできたし、ビジネスでもやればタイに来る口実もできる」などの理由で、驚くほど簡単に大金を払ってしまう人がたくさんいます。

よく事情の分からない海外では、現地の事情通を装った日本人が頼もしく見えるものですが、日本同様そんなにうまい話は転がっているものではありません。自分はタイではコネクションがあると言ってくる日本人には要注意!
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