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実例:夏休み明けの登園しぶり

「登園しぶり」「登園泣き」は、入園したての子どもだけに起こるもの?いえいえ、長く通園している子どもでも、ちょっとしたことで登園をいやがるようになることもあります。特に、夏休み明けは要注意!

執筆者:吉森 福子


「登園しぶり」「登園泣き」は、入園したての子どもだけに起こるもの?いえいえ、長く通園している子どもでも、ちょっとしたことで登園をいやがるようになることもあります。特に、夏休み明けは要注意!

4歳男児、保育園歴4年目にして登園しぶり

「おうちがいいの!」という登園しぶりは、長い休みのあとには起こりやすいもの。
今回は、ガイド自身のお話です。ガイドの2番目の子どもである長男は、2005年9月現在で4歳過ぎ。幼稚園での年少クラスにあたります。彼は0歳児クラスから公立保育園に通っているのですが、この夏の終わりから登園をいやがるようになりました。

「ほう、これが噂に聞く登園しぶりか!」と初めは面白がっていた母親の私も、毎朝泣かれると次第に憂うつになってきます。これまで「登園しぶり」については、「ゆったり構えて大丈夫!」と助言してきたガイドですが、親として「これで本当にいいのだろうか・・・?」という気持ちの迷いは、正直どこかに残ってはいます。

事態が改善するのを待つしかない。分かってはいますが、「今回の登園しぶり」について、今の時点での原因や対策について考えてみたいと思います。

どんな様子?

朝、別れるときに泣きます。「握手でバイバイバイ!」とにこやかに離れていった1ヶ月前が、遠い昔のようです。私にしがみついて離れません。保育線の先生にひきはがしてもらいますが、そのときに「うわーん!」と泣きます。私はふりきって、その場を離れます。

家を出る前に「ほいくえん、いかない」とつぶやいたり、園についてからも自転車にしがみついて離れなかったこともあります。いずれも、これまでには全くみられなかったことです。

考えられる原因1:夏休みが楽しすぎた?

「登園しぶりは、ゴールデンウィーク明けや夏休み明けに多い」-これはよく言われることですが、今回がまさにそうでした。おばあちゃんちに1週間とちょっと滞在して、自宅に戻ってしばらくしてからのことです。

夏休みにおばあちゃんちに行くのは、今年が始めてではありません。でも今まではまだ幼くて、「自宅に戻ってきたら、それまでのおばあちゃんちでの生活はすぐに忘れて、いつもの保育園生活」だったのでしょう。それが4歳になった今年は、「ずっとあんなふうに、だらっと楽しく過ごしたい」と主張できるようになってきた。ひとつの「成長の証」ということでしょうか。

考えられる原因2:春からの、環境の変化

実は彼にとっての大きな変化は、この春でした。3年間ずっと一緒に保育園に通っていたおねえちゃん(上の子)が卒園してしまったのです。それまでは家でも園でもおねえちゃん(ガイドの長女)とずっと一緒。もちろんクラスは違うけど、彼にとっては園もきっと家庭の延長という感覚だったのでしょう。

それが、この春からひとりで通園することになった。同じ場所であっても、4歳児にとっては急に心細く感じられるようになったのかもしれません。「家庭はリラックスの場」、「園は楽しいけど、ちょっと緊張する場」という、場面の違いを認識できるようになったとも言えるのではないかと思います。

次のページでは、「ガイドがとった対策」「対応を見極めるポイント」について



■関連サイト
登園しぶり、どうする?【幼稚園・保育園】
2学期の準備はOK?【幼稚園・保育園】
「早寝早起き」が何より大事【幼稚園・保育園】
こうして子どもを早く寝かせる!【幼稚園・保育園】
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