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子どもを早く寝かせるコツとは?(3ページ目)

スムーズな園生活のスタートのためには、「早寝早起き」の習慣をつけることが大切。シリーズ2回目の今回は、「こうして子どもを早く寝かせる!」具体的な方法について。

執筆者:吉森 福子

本当に、これでうまくいくのか?

前ページのメソッドを聞いても、「本当にそれでうまくいくの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。エスティビル氏の著書によれば、このメソッドを実践した人の96パーセントが成功しているとのこと。
しかし、泣き続ける子どもの声をひと晩もふた晩も聞き続けるのは大変な場合もあるでしょう。子どもの様子や家庭の状況は様々です。あくまで選択肢のひとつとして捉えていただければと思います。

ガイドの意見としては、「朝早く起きる」「昼間(午前中を中心に)にしっかり運動させる」「昼寝は午後3時までに切り上げる」をしっかりやっておけば、エスティビル氏のいう「正しい眠り方」にこだわらずとも、スムーズに早寝できる場合が多いのではないかと思っています。
しかし、日中の生活時間割の改善だけではどうしてもうまく眠りにつけない子がいるのは事実です。そして、「早寝早起き」が何より大事でお話したように「子どもにとっての睡眠時間確保の重要性」について本気で親が考えるなら、エスティビル氏のメソッドを試してみる価値はじゅうぶんにあるのでは、と思います。

「眠らない社会」の中で、守りたいもの

今回は入園の時期の子どもたちについて中心にお話しましたが、睡眠リズムが大切なのは小学生以上の子どもや大人も同じです。
「早寝早起き」が何より大事にいただいたご感想の中に、次のようなものがありました。
「30年前は、商店は6時に閉まっていました。今ではコンビニが24時間営業しています。こういった社会全体の生活時間帯の変化に、家庭が影響を受けるのは、ある程度仕方のないことでしょう。でも、せめて成長期にある子供は、自然に近い生活をさせたいもの。」ガイドも同じように考えています。
30年前と今では、社会全体の生活時間帯が大きく変わりました。そんな中で「規則正しい生活」を守ろうとするには、30年前の親たちよりはるかに労力が必要です。
でも人間、特に生まれてきたばかりの子どもの身体は、ここ30年でも大して変わってはいないはず。現代のような「24時間型社会」では子ども、そして大人の身体に負担がかかっていることは、ほぼ間違いないでしょう。
もちろん、たまには夜更かしが楽しいことだってあります。でもそれは大人の特権です。「起きる時間と寝る時間を決める」「食べるものを自分で選ぶ」という楽しみは、子どもが大人になるまでとっておいてあげる。これも親の務めではないでしょうか?

※ 本記事は、ガイドが文献を参考にまとめたものです。医師の監修によるものではありません。


■参考文献■
神山潤 『眠りを奪われた子どもたち』 岩波ブックレット 2004年
エドゥアール・エスティビル著 『0~4歳 1週間で子どもがぐっすり眠れる!』 主婦の友社 2004年

■関連リンク■
2005年・入園前はここをチェック(1) → 「早寝早起き」が何より大事【幼稚園・保育園】
「行きたくない!」の原因が「眠いから」ということも
 → 登園しぶり、どうする?【幼稚園・保育園】
寝室事情、思い当たるフシは? → 子どもを気にせずベッドイン!【結婚生活】
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