お金を借りる

困った時は、カードローンより公的融資を!

突然の出費などいざという時に便利なカードローン。けれども気になるは高い金利。その一方で意外と知られていないのは自治体の低金利の融資制度。金利2.0%を切る公的融資で家計のピンチを乗り切ろう!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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家計が苦しい時に高金利のカードローンを組むと……

リーマン・ショック以降の急激な景気後退で、年収が大幅ダウン!という話をよく聞きます。なんとか節約をして家計をやりくりしてきたけれども、運が悪いことにこういう時に限って、急な出費が重なるもの。気がついたら財布がピンチ!なんてこともあるでしょう。

そんないざという時に使うと便利なカードローンですが、やはり気になるのは高い金利です。カードローンの金利は、ローン会社によってさまざまですが、仮に借入金額50万円・金利15%で、毎月2万円のリボ払いにした場合の総支払額は約60.3万円(支払い回数31回)で、利息は10万円を超えます。家計が一番キツイ時に利息を10万円も払うのは大変です。借金を重ねて最悪の事態に……なんてこともあり得るのです。

公的融資の魅力は、金利の低さ!

ところで、皆さんは自治体で福利厚生資金や生活資金を融資する制度があることをご存知でしょうか? 例えば、東京都では、都内に在勤または在住の中小企業従業員の方向けに、生活資金を低利で融資する制度があります。「さわやか」(一般生活資金)は、融資額70万円以内、期間3年以内(元利均等月賦返済)、金利1.8%となっています。

借入金額を50万円・35回払いにした場合、2回目以降の返済額は1.5万円となり、総支払額は約51.3万円で、利息はわずか1.3万円です。一般的なカードローンの金利15%の場合と比較すると、利息の差額は9万円になります。

苦しい時こそ、手間を惜しまず公的融資を賢く活用!

このような公的融資は、借入金額、金利、期間、利用可能な資金用途など自治体によって制度内容は異なりますが、多くの自治体(都道府県、市区町村)で実施しています。カードローンと異なり、手続きに時間がかかる、必要書類が多いなどのデメリットもあります。けれども、手間をかけた分、低金利で借りられるという最大のメリットを享受できます。厳しい家計状況ならなお更です。カードローンを利用する前に自分の住む自治体の公的融資を調べてみましょう。

■関東圏で自治体融資を探す場合
http://chuo.rokin.com/jichitai/jichitai_search.html
(中央労金)

■検索で調べる場合
検索ワードは、「自治体提携融資制度」と入力してみてください。

■その他
お住まいの地区町村のHPにも掲載されていますので、ご参照ください。



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