水周りスペースも効率的にシェア
2階女性専用フロアは水回りもシェアリング。洗濯機やシャワーなど女子寮の楽しさ?
2階以上は個室スペース。見学させていただいたのは、2階の女性専用フロア。モスグリーンのカーペットが室内にも敷き詰められ、白い塗り壁と相まって、シンプルなのにどこかクラシックホテルを感じさせる趣。ベッドや冷蔵庫、ミニデスク・チェアが備え付けられているので、トランク1つで住める気楽さがあります。洋服や靴など収納物の多い女性でも十分な収納スペースも。
各個室の中には洗濯機やバス・トイレはありませんが、その代わりフロア奥にスタイリッシュなトイレとシャワールーム、洗濯室。2階に住んでいるのは女性ばかり5人なので、お互い気楽に使えます。各個室に設置して生活有効面積が減るくらいなら、共用で広めのものを…というのは「ムダを省く」「分け合う」時代感に合っているのではないでしょうか? 奥の洗濯室にはオシャレでコンパクトな洗濯機が2機。ここで深夜、女子による「恋ばな(恋愛話)」に話が咲くかも…?!
入居者を結ぶ手書きのホワイトボード
入居者が思い思いに書きこむコミュニティボード。手書きの温かさが見知らぬ人ともつながっている感じ
「TOKYO SYNC 赤坂」はシェア型賃貸の企画・運営で実績のある株式会社リビタのシェアプレイスシリーズの一つですが、シェアプレイスの「分け合う」から一歩進ませ、入居者や土地の情報が「シンクロ」「同調」する意味も含めているのだとか。確かに共用リビングスペースには入居者同士が思い思いにペンで書き込みできる大きなホワイドボードが。「今度ここに入居してきた○○です」「この辺に100円ショップはないですか?」など、積極的な情報交換が書きあらわされていました。ブログやネット掲示板でない、こうしたあえてアナログで温かさを感じる情報交換も、「TOKYO SYNC 赤坂」の魅力です。
広い共用キッチンには食器も揃っているので、食材を買ってくればパーティOK!
この物件の運営・管理を担当する同社コンサルティング事業部・佐々木氏も見学に立ち会って説明いただきました。「入居者の中心は20~30代の男女。どちらかというと女性が多いですね。セキュリティが万全なので実家住まいの女性が親を安心させられるようです。家賃はプライバシーの確保された個室に充実した共用部がついて、市場家賃と同程度に設定しています。メッセージやコンセプトに共感していただける人に来ていただきたいと思っています」(佐々木氏)。
最近のシェア型賃貸は1部屋分の占有面積を抑えた分だけ、共用の広いリビングやシアタールーム、大きなキッチンやテラスのあるダイニングキッチンを設けているのが特徴。そこに人が集まり、地域住民でも会社関係でもない、異なる「個」同士が集う入居者コミュニティだから話せる気楽さと心地よさ。
都会の独身男女の人恋しさも手伝う
都会の独身男女が人恋しさで集まる場所
シェア型賃貸がここまでブームになっている背景には、不況による住宅費節約の要因だけでなく、「最近の忙しく働くサラリーマンやOLたちが人恋しさに戻っている」という流れもあるのではないでしょうか。深夜まで残業し、家と会社だけを往復する毎日。一人暮らしなら会話は会社での同僚のみ。そんなライフスタイルの現代働きマン(ウーマン)が、こうした住まいに「人恋しさ」という魅力を見いだせるのもうなずけます。
「TOKYO SYNC 赤坂」を一巡して印象的だったのは、空間に強いメリハリ感を感じること。シェアできる水周りなどは個室の外に出してシェアすることで有効に使い、その分をラウンジやキッチンダイニングに思い切り広さを集めていること。「一人になりたい時にはプライバシーの確保された個室で落ちつき、人とコミュニケーションをとりたい時は開かれたラウンジやキッチンダイニングで思い切り話に花を咲かせたり、ホームパーティではしゃぐ」……。そんな、現代人のアップダウン・フィーリングに実にマッチしているのではないでしょうか。