部屋探し・家賃/賃貸の間取り選びのポイント

「南向き」の部屋は本当にいい?

賃貸物件で「南向き」の部屋は、人気が高く他に比べると賃料も高め。それでも希望条件の中に「南向き」を挙げる人は少なくありません。南向きの部屋って本当にいいのでしょうか?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

南向きの部屋は人気があります。実際、部屋探しの条件の一つとして「南向き」を挙げる人は多いよう。なぜ人気なのでしょうか?

南向きの日照条件


「南向きの部屋は日当たりがいい」――そう思っていませんか?
太陽は東から昇って南の空を通り、西に沈みます。東、南、西の窓から日光が差しますので、時間帯を選ばなければ南向きでなくても日は当たります。

ちなみに、2010年の東京都での夏至・冬至・春分・秋分の日の日の出・日の入り時刻を見てみると、

【日の出・日の入り時刻】
 
 

 

冬は日照時間が短くなりますが、夏は朝4時半から夜7時まで日光にさらされています。「南向き=日当たりがいい」と考えられがちですが、北向きの窓以外は、東、南、西いずれも日が当っている時間に大きな差はありません。もちろん、東向きは午前中、南向きは日中、西向きは午後、と日が当たる時間帯に違いはありますので、どの時間帯にどんな過ごし方をするのかによっては必ずしも南向きでなくても、満足度は高くなります。

日中、特に10時から2時の間、家にいることが多いのなら、南向きの部屋はおススメ。小さなお子さんがいる場合には、冬にポカポカ陽気の中でお昼寝できたら最高です。でも、日中家にいることがあまりないのであれば、東向きや西向きの日照でも十分です。それよりも風通しのいい部屋かどうかが重要。風通しの悪い部屋は、湿気がこもりやすくカビを発生させてしまいます。

朝日を浴びると、体内時計が働いて気持ちよく目覚められる!

朝日を浴びると、体内時計が働いて気持ちよく目覚められる!

東向きの部屋は、午前中の陽ざしが確保でき、夜には涼しさが戻ってくるため、朝型生活のスタイルなら朝日を浴びて快適に暮らすことができます。逆に、西向きの部屋なら午前中は日が当たりませんが、午後は南向きからの日照以上に陽ざしが強く、冬は夜まで温かさが残るため、暖房費を節約できるでしょう。夜型生活の人なら朝ゆっくり寝ていることができるので、西向き部屋はおススメです。ただし、夏場は熱がこもりがちなので要注意。

朝型なのか夜型なのか、日中家にいるのかどうかなど、ライフスタイルによって南向き以外の部屋を選んでも満足度の高い生活を送ることが可能なのです。

>>>南向きの部屋は本当にいいの?

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます