葬儀・葬式/葬儀の形態

そもそも家族葬ってなに?

90年代後半から耳にするようになった「家族葬」とは、家族・親戚・親しい人達だけで送る小ぢんまりとした葬儀のこと。家族葬のメリットや注意点などをお伝えします。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

家族葬とは?

最近は家族葬専門をうたう式場も増えています

最近は家族葬専門をうたう式場も増えています

家族葬とは、近親者のみで行われる葬儀のこと。90年代後半からに使われるようになった造語ですが、「温かい響きがする」「アットホームなイメージ」など、一般に受け入れられやすくわかりやすいネーミングということもあって、近年急速に使われるようになりました。

家族葬は「こうしなければならない!」という定義はありません。家族葬の規模も人によって解釈が異なり、
  • 家族だけが集まって行う
  • 家族・親戚を中心に30名前後の人が集まって行う
  • 家族・親戚のほかに、友人・知人を加えた50~60名前後の人が集まって行う
と、一般的見解はまちまち。ただ、日頃あまりお付き合いがなかった友人・知人、会社関係には事前に知らせず、後日報告するというパターンが多いようです。

家族葬の流れ

基本的には普通の葬儀と同じで、臨終→ご遺体の安置→納棺→通夜→葬儀・告別式→火葬(※)という流れになります。規模は小さくなっても宗教儀礼はきちんと行いたいという人も多いですし、希望により無宗教葬も可能です。祭壇は参列者の人数に合わせるように、小ぶりな祭壇が人気ですが、故人が好きだった花を入れたり、趣向を表現した祭壇にするなど、「故人らしさ」を提案する葬儀社が多いようです。

家族葬は参列者が少人数のため、精神的・肉体的に疲労の限界にある遺族の負担を軽減できるというメリットがあります。また、故人と向き合う時間がゆっくりとれるため、十分なお別れができるのも家族葬の特徴でしょう。

※火葬→葬儀・告別式の順番で行う地域もあります。

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