入居者にアパートのダメ出しをしてもらう!?
不動産管理会社を運営していると実感できるのですが、アパート経営は入居退去の繰り返しです。
こっちのアパートが満室になったとしても、別のアパートでは同じ日に退去連絡がくる、といったことが日常茶飯事です。
退去連絡がくると、
「ああ、また退去で、空室だ・・・。嫌だな~。」
と思ってしまいがちですが、この退去の機会を逆にチャンスにすることも場合によっては可能なのです。
そこで今回は退去立会事例をご紹介しながら、退去をチャンスに変える方法についてお話していきましょう。
退去立会時にヒアリングする!
まず最初に、入居者から退去連絡を受けたときはすぱっと気持ちを切り替えていくのが重要です。確かに、退去連絡がくると、
「ああ、またこれで空室が一つ増える・・・。」
「原状回復工事にどれぐらいお金かかるんだろ・・・。」
「何でこんな時期に引越しされると入居募集しんどいよ・・・。」
といった退去に関するマイナス面にばかり意識がいってしまうのが通常ですよね。
でも、退去されると決まってしまったからには後ろ向きなことばかり考えていても仕方ありません。もちろん、以前お伝えしたように、退去の連絡を聞き、最後の悪あがきをしてみるのは大切です。
例えば、もう少し安い価格の部屋に引っ越そうとされているのなら、家賃や更新料の減額提案をすることなどがその例です。改善案を提案して、引き続き住んでもらえないか頼んでみます。
その上で、やはりお引っ越しされるというのなら、気持ちを切り替えて、入居者からアパートの改善に役立つ情報がヒアリングできないかを考えていきます。
具体的には、退去立会日に下記のようなことをヒアリングするのです。
・正直なところ、退去を決めた理由は何か?
・部屋の使い勝手はどうだったか?
・引越し先はどのような基準、設備で選んだのか?
・入居していてアパート全体で気になったことはなかったか?
といった情報をヒアリングします。
退去がでるたびに進化するアパート!
先日、当社スタッフが退去立会いを行ったときのことです。
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スタッフ:「このアパートで生活してて何か気になったことはありませんでした?」
退去する入居者:「一つだけ困っていたことがありました。この部屋は1Fで、集合ポストが目の前にあるのですが、この集合ポスト周りにいつもチラシが散らかっているのです。
あまりにひどいときにはときどき片付けたりもしたのですが、気になって注意してたところ、なんと○○号室の方がポストにたまっていたチラシやDMなんかを撒き散らしていたのです。
さらに、お隣との塀の隙間にゴミをつっこんでいましたよ。」
スタッフ:「ええー、それは大変。さっそく対応していきたいと思います。」
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スタッフも定期巡回の際にチラシの散らかり具合が尋常でないとは思っていたようなのですが、その原因が退去者から発覚したのでした。
確かに、退去立会は、お部屋の損耗部分を把握し、入居者と敷金精算で交渉しなければならず、難しい場面でもあります。
しかし、本来そのような後ろ向きな部分よりも、私たちがフォーカスしないといけないのは、
「このアパートの住環境をもっと改善するためにできることは何か、欠点をできるだけ教えてもらう。」
ということです。退去立会はアパートの改善点を見つけられる絶好の機会ともいえるのです。
したがって、退去者には、
「このアパートをもっともっとよくしていきたいので、このお部屋・アパートの使いずらかった点や欠点をありのまま教えてください!」
と伝え、また、よい意見をいただけた場合にはお礼に商品券の1枚でも進呈するぐらいのスタンスで接するのが望ましいでしょう。
もしこれから退去立会いをされる機会があれば、ぜひアパートやお部屋の改善点をヒアリングしてみてください。そうすれば、退去があるたびに入居者にとって住みやすいものに進化していき、退去がでにくいアパートになるのです。