東海の旅館で、鄙の風情や汐の香りを楽しみたい
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| 海に浮かぶようなダイニング(御宿 The Earth) |
本格的な山河や広々とした太平洋を感じられる東海。鄙の風情あり、美味なる近海魚あり。新旧、多様な宿文化が息づいています。その個性的な宿を、何軒かご紹介しましょう。
大人同士で楽しみたい時には ちょっとリッチな隠れ宿
■ 和みの宿 角上楼(愛知県・渥美半島)
~一見、港町の商人宿。一歩ずつ中に入ると宿の粋が見えてくる
その昔、宿の周辺は花街として栄えたそうですが、いまは田舎の漁港町といった風情。伊良湖漁港は底引き漁が主体ゆえ、年中いろいろな魚介があがります。アジ、サバはもちろん、とらふぐも通年で取れ、その一部が宿の食膳に供されます。角上楼の愉しみは、地産地消料理はもちろん、宿の中の探検。思いがけずモダンな客室、資生堂のエステ、隠れたバー、朝寝坊して遅い朝食。夜に遠くに点々と見えるのは、渥美名物「電照菊」のハウス。夏には渥美メロンもおいしい、愛知のテーマパークのような和風宿です。
和みの宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL:0531-32-1155
料金:1万8900円~(1泊2食付き、1名当り)
IN/OUT:15:00/11:00
アクセス:豊橋鉄道三河田原駅より車またはバスで約30~50分(送迎要予約)
■ 槍見館(岐阜県・新穂高温泉)
~晴れた日には槍ヶ岳の穂先を眺められる「山宿」
奥飛騨は温泉天国。中でも、豊富な自家源泉が注がれる露天風呂や内風呂から「槍の穂先」を眺められる槍見館は、人気の一軒。槍ヶ岳を望める「槍の間」の予約には運も必要です。庄屋屋敷を移築した母屋をはじめ、館内の風情は民芸調。今でも、アルピニストが通った昔と同様「山の宿」を貫きます。料理は、飛騨の名産をふんだんに使い、満腹になること間違いなし。毎朝、母屋では餅つきが始まるなど賑やかな宿なので、楽しく明るい記念旅行にぴったり。
槍見館
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587
TEL:0578-89-2808
料金:1万6950円~(1泊2食付、1名当り)
IN/OUT:14:00/11:00
アクセス:JR高山駅から新穂高温泉行きバスで約90分、松本駅から約100分
■ 蕪水亭(岐阜県・飛騨古川)
朴葉味噌の香ばしい匂いが漂う、昭和をそのまま残す料亭旅館
創業は明治3年。代々、主人が包丁を握るとされた伝統が息づく料理旅館。昭和29年の大火で消失した後に建てられた本館に5室、離れに2室。料理はかたくなに地のものにこだわり、清流で取れた鯰を川ふぐと名付けて美味なる薄造りにして供するなど、郷土料理の粋を楽しみたい一軒です。かの有名な朴葉味噌は、この宿が元祖。小説家の池波正太郎氏の定宿で、本の中にも何度も出てくるそう。その昔、古川一の迎賓館だったころから、川面に三味の音が響いていたとか。
蕪水亭(ぶすいてい)
住所:岐阜県飛騨市古川町向町3-8-1
TEL:0577-73-2531
料金:2万3100円~(1泊2食付き、1名当り)
IN/OUT:15:00/10:00
アクセス:JR飛騨古川駅から徒歩8分
■ 御宿 The Earth(三重県・鳥羽市龍の栖温泉)
~屋上デッキに立てば丸い地球が実感できる
ここで5軒目の宿の社長はたしか、「嵐の日に露天風呂に入れば最高」と言っていなかったっけ。雨さえも味方にしてしまう「嵐を観る宿」がThe Earth(ジ・アース)。太平洋に突き出した、トンビ舞う石鏡(いじか)の岬の突端の全室露天風呂付きの16室。その異彩ぶりは、天に開かれたコロセウムのような円窓ロータリーから始まります。ロータリーを突き抜けていくと玄関。夕暮れには、若きソムリエが選んだワインで乾杯しましょう。
満月の夜には、屋上のデッキが月夜のバーに早変わり・・・
御宿 The Earth
住所:三重県鳥羽市石鏡町中ノ山龍の栖
TEL:0599-21-8111
料金:3万1000円~(1泊食事なし、1名当り)
IN/OUT:14:00/11:00
アクセス:鳥羽駅から車で約30分(一日3回送迎あり)
※12歳未満の子どもの宿泊は不可