シンガポール/シンガポールのグルメ・レストラン・屋台

シンガポールの屋台・フードコート

多民族国家であり、観光大国でもあるシンガポールは世界中のグルメが堪能できるグルメファンには最適の国です。まずは屋台で気軽に本格的なシンガポールの味を楽しんでみましょう。

執筆者:田嶋 麻里江

シンガポールのホーカーセンターとフードコート

日本人が大好きな麺メニューもホーカーセンターやフードコートには沢山の種類があります
多民族国家であり観光大国でもあるシンガポール。その影響でこの国では、世界各国のありとあらゆる味が堪能できます。料理の種類だけでなく、高級レストランから屋台までそれぞれのレベルが高いのも特質すべきところ。そんなシンガポールにあって「屋台に行かずにシンガポールグルメを語るべからず」と言われるほど屋台の集まるホーカーセンターやフードコートには舌の越えた人たちが世界中から集まってきます。シンガポールグルメの真髄と言っても過言ではないホーカーセンターとフードコートにご案内しましょう。

シンガポールのホーカーセンター

屋台
シンガポールの公団住宅、HDBの一角には必ずと言っていいほどホーカーセンターがあります
シンガポーリアンが愛してやまない庶民の味が集まるホーカーセンター。大規模なものだけでも国内30ヶ所以上、小規模なものも併せれば100ヶ所は下りません。ホーカーセンターとは、小さな屋台(ホーカー)が集まる飲食施設で、屋根だけがありエアコンが無く屋外のものをこう呼んでいます。屋内型の施設であるフードコートと各屋台の味のレベルに大きな差はありませんが、ホーカーセンター内の方が価格が安く設定されている場合がほとんどです。1品2~4シンガポールドルと低予算で食事が出来ます。

ホーカーセンターで、どの屋台を選ぶ?

ホーカーセンターには10以上、時には50ほどのストール(屋台)がある為、どこでオーダーしようか迷ってしまうことも。そんな時はまず、何が食べたいのか考えながら各ストールを廻ってみましょう。その際、店頭に張られている衛生基準のステッカーも選択の目安になります。ホーカーセンターやフードコートだけでなく、シンガポールのすべての飲食店は最優良店のAから不合格のE(営業不可)までランク付けされています。そしてそのランクを掲示することが義務付けられているので、外国人観光客でもお店の衛生状態がすぐにわかる便利な仕組みです。ホーカーセンターの屋台の多くは、B もしくはCランクが多いようです。旅行者には、安心して食べられるBランクまでのお店がおすすめです。念のためオーダーする前にステッカーを確認すると良いでしょう。

ホーカーセンター1 ラオパサ

歴史の長いラオパサですが、最近は新しいストールも入店し顔ぶれが以前と大きく変わっています
Lau Pa Sat(ラオパサ)は、オフィス街として有名なラッフルズ・キーの中心にあるホーカーセンター。約100件のホーカーが集まっています。24時間営業ですが深夜も営業しているのは全店の半分ほど。満喫したければ夜20時頃までに足を運ぶのが良いでしょう。レストラン形態の独立したイタリアンレストランやバーもあり、レベルの高さで他とは一線を画したホーカーセンターです。

<DATA>
Lau Pa Sat(ラオパサ)
住所:18 Raffles Quay,Lau Pa Sat Festival Market,Singapore 048582
営業時間:24時間
TEL:6220 2138/9730 9991
アクセス:MRTラッフルズプレイスから徒歩約5分

ホーカーセンター2 チョンバル マーケット&フードセンター

ここで食べたいのはローミーという餡かけスープ麺。チョンバルの名物です
庶民の住宅地、チョンバル地区にあるホーカーセンター、Tiong Bahru Market&Food Centre(チョンバル マーケット&フードセンター)。3年ほど前にリニューアルされた小奇麗なホーカーセンターなので、観光客でも違和感無く快適に過ごせます。ウエットマーケットと呼ばれる青果市場もあるので、食事後のフルーツを買って帰るのもおすすめです。

<DATA>
■Tiong Bahru Market and Food center
住所:30 Seng Poh Road,Singapore 168898
アクセス:MRTチョンバル駅から徒歩約10分

ホーカーセンター3 マックスウェル・フードセンター

マックスウェル・フードセンター内にあるチキンライスの有名店
Maxwell Road Food Center(マックスウェル・フードセンター)は、チャイナタウンの中心にあるホーカーセンターです。シンガポーリアンから絶大な支持を得ているホーカーセンターですが、ガイドブックにもよく紹介されているので日本人観光客の姿も多く見かけます。チキンライスやフィッシュ・ポリッジが特に人気でそれぞれのホーカー前には一日中行列が絶えません。

<DATA>
■Maxwell Road Food Center
住所:1 Kadayanallur Street,Singapore 069184
アクセス:MRTタンジョンパガー駅から徒歩約7分

ホーカーセンター4 ブキティマ・フードセンター

ブキティマ・フードセンターの1階は生鮮市場になっています。ホーカーは2階部分です
文教地区、高級住宅地として知られるブキティマエリア。ここにもホーカーセンターがあります。それがこのBukit Timah Market and Food Centre(ブキティママーケット&フードセンター)。シンガポールの公団住宅HDBの一角にありながら、周辺に住むエクスパット(外国人駐在員)も利用する多国籍な雰囲気のホーカーセンターです。ここのおすすめはキャロットケーキと呼ばれる大根餅。何と一皿2シンガポールドル~と激安。まさに屋台プライスですよね。もちろん味も抜群ですよ。

<DATA>
■Bukit Timah Market and Food Centre
住所:116 Upper Bukit Timah Road,Singapore 588172
アクセス:MRTクレメンティ駅またはドーバー駅よりタクシーで約10分

ホーカーセンター5 チャンギヴィレッジ・フードセンター

すぐ近くのチャンギポイント・フェリーターミナルからウビン島まで小型ボートで約10分です。是非足をのばしてみてください
シンガポールの玄関口、チャンギ国際空港の更に北側、チャンギビレッジ・バスターミナルの横にあるChangi Village Food Centre(チャンギヴィレッジ・フードセンター)。日本人旅行者の姿はまず見ることはありませんが、本島の北東に浮かぶ小島、ウビン島へのフェリーが出ている為、休日には特に賑わいを見せるホーカーセンターです。このホーカーセンターでいつも行列ができているのはマレーシアのご飯メニューとしてお馴染みのナシレマの屋台。ココナッツミルクを入れて炊いたご飯と魚、ピーナッツなどのおかずがついてきます。チャンギヴィレッジ・フードセンターでマストトライの一品です。

<DATA>
■Changi Village Food Centre
住所: 2 Changi Village Road,Singapore 500002
アクセス:チャンギビレッジ・バスターミナル隣

シンガポールのフードコート

フードコート
都会的なインテリアでレストランのような雰囲気で屋台の味が楽しめるフードコート
シンガポールでフードコートと呼ばれているのは、エアコン完備で屋内型の屋台が集まる飲食施設。ホーカーセンターがHDB(公団住宅の総称)の一角に多くあるのに対して、フードコートはショッピングセンターやオフィスビルの中にあります。 ホーカーセンター以上に衛生的なお店が多いので、屋台初心者でも安心して食べることが出来るでしょう。その上、フードコートでは背もたれ付きの椅子を使っているとことが多く、ホーカーセンターよりゆったりとした雰囲気。また、最近は、有名レストランがフードコートに屋台を出すケースも増えているので、一流の味をお手ごろ価格で気軽に楽しめるグルメスポットとしても注目を集めています。

フードコート1 マリーナ フード ロフト

テラス席は食べ物を置いたまま席を離れると鳥に荒らされる事があるので注意が必要です
マリーナベイを一望できるフードコート、Marina Food Loft(マリーナ フード ロフト)。特にテラス席からの眺めは最高です。ショッピングセンター、マリーナ スクエアの4階にあるのでショッピングの合間に足を運べる便利な立地。それぞれのストール(お店)のレベルも高く舌にも目にも嬉しいフードコートです。

<DATA>
■Marina Food Loft
住所:6 Raffles Boulevard,Marina Square 4F,Singapore 039594
営業時間:8:00~22:00
TEL:6339 8787
アクセス:MRTシティホール駅から徒歩約10分

フードコート2 フードリパブリック ヴィヴォシティ店

レトロな雰囲気がお洒落なフードリパブリック ヴィヴォシティ店
シンガポール最大のベーカリーチェーン店ブレッドトークが展開するフードコート、Food Republic(フードリパブリック)。セントーサ島の玄関口、ハーバーフロントにある大規模商業施設ヴィヴォシティ内にある支店はいつも沢山の客で賑わっています。クラシカルなインテリアの中で食べるローカルメニューは一段と美味しく感じられるはず。また、中国・?田(プーティエン)地方の料理で人気のプーティエン・レストランもコーナーを構えているので有名店の味が気軽にいただけます。尚このフードリパブリックは、オーチャードのショッピングセンター、ウィスマ・アトリアとサンテック国際会議・展示センターにも支店があります。

<DATA>
Food Republic VivoCity
住所:1 Harbour Front Walk,Vivo City Level 3,Singapore 098585
営業時間:8:00~22:00
TEL:6276 0519
アクセス:セントーサエキスプレス ハーバーフロント駅直結

フードコート3 タマン セラシ フードガーデン

屋内の席以外に外のテラス席もあります
シンガポール植物園(Botanic Garden)の中にあるちょっと変わった立地のフードコートと言えば、Taman Serasi Food Garden(タマン セラシ フードガーデン)。オーチャードエリアから一番近い入り口、タングリンゲートを入ってすぐ右手にあります。朝7時ごろから営業しているので、植物園の散策前に朝食を食べに行くのもおすすめ。店舗数は少なく規模は小さいですが、綺麗で雰囲気も良いのでシンガポール初心者でも安心です。ここで特に人気なのがロティプラタのストール。ジャランカユという人気店が運営しています。

<DATA>
■Taman Serasi Food Garden
住所:1 Cluny Road,Singapore Botanic Gardens,Singapore 259569
営業時間:7:00~22:00
アクセス:MRTオーチャード駅からタクシーで約8分

フードコート4 フードジャンクション グレートワールドシティ店

フードコートとしては珍しい本格的なパスタのストールもあります
在住日本人が多く住むエリアとして知られるリババリー。その中で最も大規模な商業施設、グレートワールドシティの地下にあるフードコートは、世界地図をコンセプトにした斬新なデザインで有名です。どのストールもレベルが高くはずれはありません。ローカルメニュー初心者でも安心して食べられるフードコートの一つです。

<DATA>
food junction Great World City
住所:1 Kim Seng Promenade,#B1-15 Great World City,Singapore 237994
TEL:6736 2030
アクセス:MRTオーチャード駅からタクシーで約5分

フードコート5 フードジャンクション ブギス・ジャンクション店

以前はブギス・ジャンクションの地下にあったフードコートが装いも新たにリニューアルオープンしました
MRTブギス駅直結のショッピングセンター、ブギス・ジャンクション。この3階にフードジャンクション ブギス・ジャンクション店があります。ローカルメニューはもちろんのこと、日本のオムライス店ラケルや人気タイ料理店など個性的なラインナップが多いのが特徴。全部で20のストールが集まっています。

<DATA>
food junction Bugis Junction
住所:230 Victoria Street Level 3,Bugis Junction,Singapore 188024
TEL:6334 0163
アクセス:MRTブギス駅直結
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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