文章:今西 英二(All About「株」旧ガイド)
近頃、テレビも楽しいけど、ラジオもなかなかいい。画面を見なくてもいいため、インターネットをしながらでも楽しめる。結構、今のIT社会にはあっているメディアなのかもしれないと思う今日この頃。私はちょっとかっこいい(?)FM放送よりももったりしているAM放送が好きで、
ニッポン放送(4660)の「オールナイトニッポン」をよく聞く。この番組、歴史が長く、ラジオ番組の代名詞といえるぐらい有名なものだ。というわけで、今回はラジオ放送局のニッポン放送を取り上げてみようと思う。
ニッポン放送はフジサンケイグループでラジオ放送局では売上高が首位でラジオ界のガリバー。単体で見るとニッポン放送の業績は広告収入による部分が大きものと思われる。今後の業績を占うのは簡単な話で、景気がよくなれば広告収入は上向き業績拡大。景気次第・・・景気敏感株なのだ。ラジオ事業自体、成長事業とは言い難く、今後の大きな成長は期待できない。なんだかこれだけ見ると投資妙味に乏しい会社に思える。
しかし、この会社の本当の価値は
連結で見た場合に飛躍する。ニッポン放送は
フジテレビ(4676)の筆頭株主であり34%所有している。つまり、フジテレビはニッポン放送の関連会社で連結業績に影響するのだ。しかも、フジテレビはニッポン放送よりも遙かに大きな規模の会社。ニッポン放送の業績に大きな影響を及ぼしている。営業収入で見ると連結はなんと単体の3倍。(フジテレビ以外の連結会社の業績も含む)この会社を正確に把握するには連結ということがお分かりいただけたと思う。
そう考えると、ニッポン放送の株価はフジテレビの業績次第でずいぶん大きく変わってくるということになる。フジテレビの業績もニッポン放送と基本的には同じで広告収入の増加にかかっている。つまり、こちらも景気動向次第。となると、景気があまりよくない現在、あまり魅力はないのかもしれない。
確かに、そういうことになるのだが、実はニッポン放送には隠れた価値があるのだ。先ほどニッポン放送はフジテレビの34%の株式を保有する筆頭株主と書いたが、これが隠れた価値と言える。34%の株式はいったいいくらの価値があるのか・・・。