あまりなじみのない株式取引制度
「立会外分売」。割引価格で株式が購入できる可能性が高い、と最近注目されている取引制度です。分売制度はずいぶん前からありましたが、利用者がごく一部に限られていたのかつい最近まではあまり知られていませんでした。
オンライン証券の松井証券が2年ほど前、イー・トレード証券が今年2003年1月末から取扱いをはじめたことで個人投資家にも広く認知され、利用する人が急増しています。
最近では、ジャスダックから東証に市場替えする、上場基準の株主数を確保する、ストックオプションで所有している株式や持ち合い株を解消するなど様々な理由から立会外分売が行われることも多く、松井証券が2002年度に取り扱った立会外分売は44件、平均すると1ヶ月に3件強でした。
■魅力は手数料無料とディスカウント立会外分売とは、
「立会中に大量の株式が売りに出されると株価が大きく下がる可能性がある。これを防ぐために実施される取引」で、個人株主の拡大と株式の流動性を高めることを大きな目的としています。
購入時の魅力は次の2点
・買付手数料が無料
・分売実施前日の終値より数%割引かれた株価で設定されることも多いです。
分売価格は、分売実施日の前日の終値を基準に、終値~マイナス5%程度の範囲内で大株主(売却主)が指定する固定価格です。最近の例では
3~5%程度ディスカウントされた価格が多いようです。
————————最近の例——————————銘柄名 分売 実施前 分売 分売実施 ディスカ
実施日 日終値 値段 日終値 ウント率
ASTI 5/23 490円 475円 476円 約3%
ケーズ 5/22 1,406円 1,364円 1,397円 約2.9%
デンキ
松井証券 4/28 726円 704円 724円 約3%
■取扱時間立会外取引があまり知られなかった理由の一つに、申込み期間が短く情報が一般の個人投資家まで届かなかったことがあげられます。オンラインでの証券取引の普及により、証券会社のホームページにアクセスすることで、誰でもこの取引の情報をキャッチし、取引に参加するチャンスを得ることができるようになりました。
しかし
立会外分売に参加できる時間は本当に短いのです。松井証券を例に取ると
・実施前営業日 午後4時以降に公開
↓
・実施前営業日
午後5時より立会外分売注文受付開始 ↓
・実施当日
午前8時30分立会外分売注文受付終了 ↓
・申込みが多数の場合は、
抽選で分売が決定
■購入後の楽しみ立会外分売を行う株式はその後値上りするものも多くあります。理由は
・株主数が増えることで株式の流動性が高まる
→ 売買不成立のリスクが減る
・最低株主数の基準をクリアー
→ 東証2部から東証1部へ指定替え、ジャスダックから東証ヘ市場替えの可能性
・東証1部の指定となり
TOPIXの指数に採用される可能性
→ インデックス運用する投資信託等に組み込まざるを得ない株式となる
松井証券では、立会外分売で手に入れた株式を当日の立会開始から売却することが可能です。ということは、仮に3%のディスカウントで購入した株式は1日で3%の利益(売却時の手数料等は考慮しない)を得ることも可能!と言う訳です。ディートレーダーの気分?
また、「成長株だからもう少し育てたい」と思う人は、
預株で24時間働かせるという楽しみ方もあります。これは預株対象の株式に限られますが……。
■情報が命!購入のチャンスは午後5時から翌朝8時30分の約15時間。本当に短期間です。
立会外分売の情報を入手するには
、
・証券会社のホームページにこまめにアクセス
・証券会社からメールマガジンを配信してもらうが必須です。
分売の詳細が発表される数日前に「分売予定」のメールマガジンを配信している証券会社もありますので、便利で確実な情報収集の手配さえしておけば、チャンスを逸することはありません。
そしてここぞと思う株式に出会ったらチャンスを逃さないようスタンバイしましょう。購入代金が前受け制の場合、証券口座の残高確認をお忘れなく!
【立会外分売について】
松井証券は
こちらイー・トレード証券は
こちら