家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

自治体の保養所を利用して格安旅行をしよう

地方自治体の保養所が一般に開放されつつあります。保養所を利用すれば予算1万円程度の温泉旅行も夢ではありません。箱根、湯河原、猪苗代……。さあ、今度はどこに行きましょうか。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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写真に取れないほどゆったりとした敷地に建つ豪華な新宿区の保養所「箱根あじさい荘」。四季の会席料理が楽しめます。区民で身障手帳(1・2級)愛の手帳(1・2級)身障者手帳1級を持っている人は年2泊まで利用料金が半額になります。

四季を通じ多くの人が訪れる東京の奥座敷、箱根には、ホテルや旅館、リゾートマンション、民間会社や地方自治体の保養所などが多く建てられています。中でも箱根登山鉄道の沿線、特に強羅地区には、東芝、集英社など民間会社の保養所や新宿区、文京区、板橋区、目黒区、千代田区など東京都の区役所所有の保養所が多数点在しています。

では、質問です。あなたが住んでいる市(区)は保養所がありますか? 「ある」と答えた人に質問です。保養所を利用したことがありますか?

「申し込んでも抽選があるので予約に手間がかかり面倒。だから利用しない!」とあまり利用されていない保養所がただ今変身中です。新宿区、文京区、板橋区は保養所の運営を既に民間委託しています。区民は「利用したい」と思ったら、保養所に直接または旅行業者経由で電話すればいいのです。しかも従来は「住民以外お断り」でしたが、門戸が開かれ「区民外の人もいらっしゃい!」となっています。料金は少しアップしますが……。

これは箱根に限ったわけではありません。他にも地方自治体が所有する保養所、例えば湯河原、猪苗代湖、鴨川、新潟などにある保養所も箱根と同じように、手軽に一般の人も利用できる保養所へと変身しています。

箱根強羅1泊2食6,000円(文京区)

文京区の保養所「文の郷」は、文京区民であれば1泊2食6,000円(12月31日~1月3日は10,000円)で利用することができます。「文の郷」の特徴は、かけ流し、岩風呂、夕食が部屋食です。「年末年始以外は同一料金。温泉は自前でかけ流し、毎日お湯を抜いて掃除をしています。これは自慢できると思います。保養所があることを文京区民があまりご存じなかったのかもしれません。最近、文京区民の利用が増えてきました。また、一般の方の宿泊や日帰り入浴などの利用者も増えています」と支配人。ここに宿泊する場合、新宿からの旅行費用は、
  • 区民:新宿~箱根強羅の交通費+宿泊費=1500円×2+6,000円=9,000円
  • 一般:新宿~箱根強羅の交通費+宿泊費=1500円×2+9,000円=12,000円
になります。

同じ箱根強羅にある新宿区の保養所「箱根あじさい荘」では、1室3名以上使用の場合、新宿区民の宿泊料金は5,700円、一般は7,100円です。これなら一般の人も交通費込みで予算10,000円内に収まります。
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