年金/国民年金の仕組み

誰がいつから払う?もらえる?国民年金

公的年金の基礎部分を担っている国民年金制度について、基本に立ち返り、保険料は誰がいつから払うのか、そしていつから受け取れるのか?を考えてみたいと思います。

和田 雅彦

執筆者:和田 雅彦

年金ガイド

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国民年金の仕組みをおさらい

日本の公的年金制度は、多くの方が「わかりにくい」と思っているでしょう。

これは、制度が複雑で、頻繁に改正が行われていることが原因だと思われます。しかし、当然ながら全て理解をする必要はありません。日本の年金制度すべてを完璧に理解している人はどこにもいない、といわれているほどです。

その中で押さえておくべきこととして、基本中の基本が次の2点です。

・誰がいつから保険料を払ったらよいのか?
・誰がいつから年金を受け取ることができるのか?


今回は、国民年金について「誰が」「いつから」「払う」「貰える」のか見てみたいと思います。

20歳になると、自動的に国民年金に加入

国民年金の加入は単純に「20歳から」となります。日本国内に住所を有する人については、学生であっても、無職であっても20歳になると自動的(強制的)に国民年金に加入することになります。

国民年金に加入=保険料支払いのスタートとなり、学生であっても無職であっても原則的に保険料支払い義務が発生します。現在の保険料は月1万5250円(平成26年度)となっています。

会社員や公務員の方についても、20歳になれば国民年金にも加入することになるわけですが、保険料は厚生年金保険料、共済掛金の中に含まれることになるため直接保険料を払い込むことはありません。

また会社員、公務員以外にも、例外的に国民年金保険料を払わなくても良い人達がいます。これらの人のことを「第3号被保険者」と言い、会社員や公務員の被扶養配偶者の方々が該当します。保険料を払わなくても払ったことにしてもらえる「お得」な方々と言えますね。

国民年金は20歳から59歳まで40年間支払う

画像の代替テキスト
現在の国民年金の満額は約80万円。繰上げると最大30%も減額されることになる。
国民年金の保険料は、会社員や公務員、第3号被保険者以外の20歳以上の人が、払う人ということになります。日本国内に住所を有する人なら、国籍は問いません。

この国民年金保険料支払いは60歳になるまで40年間続くことになります。

なお、国民年金保険料を「払う義務がある人」が収入面で保険料が払えない場合に、「免除制度」や「納付猶予制度」が設けられています。

「滞納」と「免除」、「納付猶予」では将来受け取れる年金額に大きな差ができるだけでなく、1円も受け取れななる可能性もあります。ですから「免除や納付猶予」に該当する場合はぜひ免除や納付猶予の申請をしたいですね(詳しくは国民年金保険料免除と納付猶予の違いとはにて)。

>>国民年金は「誰が」「いつから」貰えるの?
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