年金

基金が解散したらどうなるの?

もし、自分が加入している基金が解散したらどうなるのだろう?という素朴なご質問にお答えしています。基金に加入している人は、無関心ではいられませんよね。

執筆者:All About 編集部

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文章:石津 史子(All About「年金」旧ガイド)

☆……Question★
現在、加算型の厚生年金基金に加入中ですが、次々と解散して確定拠出年金に移行していくような記事が掲載されますので、自分の場合もどうなるか分からないので不安になっております。もし、解散することになった場合、年金は受け取れなくなるのでしょうか。まったく仕組みもわからないので、よろしくお願いいたします。(45歳I.T)

★Answer……☆
Tさん、ご質問ありがとうございました。
最近の記事では、8月20日付けで三越が厚生年金基金を解散し、確定拠出年金の導入を柱とした新年金制度に移行することになったというものがありましたね。厚生年金基金は2000年度1年間だけで過去最高の29基金が解散していますが、今後もこの数は増えつづけそうな感じです。

<厚生年金と基金の関係は?>
厚生年金基金は、昭和41年にできた企業年金のひとつです。厚生年金だけに加入している人よりも有利な年金が受け取れるように、企業がそこで働く人の老後をより豊かにする目的で設立してきました。ですから、ピーク時の1996年度には、1900近くありました。

国の制度である厚生年金と企業年金である基金の関係はどこにあるのでしょうか。
厚生年金というのは、民間の企業で働く人が加入してる公的な年金制度のひとつです。将来の年金額は、加入してきた全期間の報酬(標準報酬月額)の平均額(平均標準報酬月額)と全月数などによって計算されます。前回のクローズアップでもとりあげましたが、平均標準報酬月額は、その時、その時代の貨幣価値を報酬に反映するために、標準報酬月額を再評価したあとに合算して平均値を算出しています。

一方、厚生年金基金も厚生年金に加入する人の年金をさらに充実させる目的で設立された経緯がありますので、年金資産をより効率的に運用できるように、本来厚生年金から支給する年金の一部を厚生年金基金から支給するような措置がとられてきました。…これが、基金の「代行部分」です。

これは、標準報酬月額を再評価しないままの平均値をもとにして計算される年金で、物価スライドした部分や本来の厚生年金が支給する再評価後の平均標準報酬月額で計算した年金額との差額部分は、厚生年金が支給することになっています。
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