無線LAN機器の選び方

更新日:2012年04月12日

無線LAN親機の選び方、4つのポイント

無線LANを導入するために必要な機器には、親機(アクセスポイント)と子機があります。今回は親機の選択方法について解説します。また、おすすめの親機も併せてご紹介します。

無線LAN親機の選び方、4つのポイント

無線LANを使うためにはまずは親機を用意しましょう

無線LANを使うためにはまずは親機を用意しましょう

無線LANを導入するために必要な機器には、親機(アクセスポイント)と子機があります。今回は親機の選び方について解説します。

無線LANの親機は、利用する場所や環境によって、選ぶ機種が変わります。親機を選ぶときは以下のポイントに注意してください。

1. 無線LANで使う電波の種類
2. 子機の有無
3. 接続方法(かんたん設定機能)
4. 住宅事情・使用環境


チェックポイント1:無線LANで使う電波の種類をチェック

無線LANで使う電波には、11a、11b、11g、11n/g、11n/aの4つの規格があります。それぞれに特徴があるので、チェックしておきましょう。

規格名 速度 電波の到達度 特徴
11a ○(54Mbps) 他の電波との干渉に強いが、直進性があるため若干障害物に弱い。つながれば安定的に通信できる。映画などの映像配信に最適。電波は5GHz帯を利用。
11b △(11Mbps) 旧来の規格で現在は一部の古い公衆無線LANで利用されている程度。家庭やオフィス内で利用することはほとんどない。
11g ○(54Mbps) 障害物に強く、より遠くまで電波が届くが、他の電波の干渉を比較的受けやすい。広く一般的に使われている。電波は、2GHz帯を利用。
11n/g
11n/a
◎(100~300Mbps,450Mbps) 速度が速く、遠くまで電波が届く。現在の主流。
11n/gは、2GHz帯を利用しているので、電波の干渉に比較的弱いが、11n/aは5GHz帯を利用しているので干渉に強い。
速度の数値は公称値であり、実際の速度を保証したものではありません

11nは、MIMOという複数のアンテナでデータの送受信を行っているので、遠くまで電波が届きます。また、従来までは1つしか利用できなかった帯域を2つ同時に利用することで、通信の高速化(300Mbps)を実現しています。最近では3つの帯域を同時に利用して、公称450Mbpsの速度を達成する製品も発売されるようになってきました。

ただ、11n/gで高速化のため2つまたは3つの帯域を利用すると、それだけ電波の干渉を受けやすくなるので、購入直後は1つの帯域を利用して様子を見た方がよいでしょう(注1)。どうしても、複数の帯域を利用したい場合は、かえって遅くなったり接続が切れてしまったりすることがないかを確かめてから本格的に運用してください。

なお、11n/aを利用すれば、電波の干渉が起きる可能性が低くなります。ただ、親機が多少高価なことと規格上11n/gより電波の届く範囲が若干狭くはなります。

(注1:)
工場出荷値は、敢えて1つの帯域だけを利用する設定になっていることがよくあります。これは安定して利用できることを優先した仕様です。

実際の製品はひとつの規格しか使えないということはなく、上記の規格を組み合わせて販売されています。たとえば、「11n/a+11n/g+11a+11g+11b」「11n/g+11g+11b」という組み合わです。また、現行商品のほとんどは11n/aと11n/g同時対応または11n/g対応となっています。

どのメーカーでも現行商品は、複数の規格を同時に利用できるので、「ある子機では11n/aを利用し、別の子機では旧来の11gを利用する。」といった使い方ができます。ただ、在庫整理や中古品を購入する場合は、同時使用ができる機種か、切替でしか利用できない製品かを確認した方がよいでしょう。

チェックポイント2:子機の有無をチェック

親機は子機を合わせて売られているものと、親機単体で売られているものとがあります。「無線LAN機器を買う前に確認しておくこと」で説明したように、いま使っているパソコンが無線LANに対応している(子機が内蔵されている)場合は、子機を買う必要は必要ありません。

ただし、11gの子機を内蔵したパソコンは、より高速な11nを利用することはできません。もし、11nを利用したいのであれば、内蔵子機の機能を停止し、外付けの11n対応の子機を用意する必要があります。

チェックポイント3:簡単な接続方法があるかをチェック

ほとんどの無線LAN機器には、AOSSや らくらく無線スタート またはWPSと言われる、複雑なセットアップをボタンを押すだけで簡単にできる機能があります。初心者の人は、これを選べば設定で困ることはないでしょう。

ただし「無線LAN機器を買う前に確認しておくこと」で説明したように、すでに無線LAN機能が内蔵されたパソコンには利用できないこともあります。利用したい場合は、購入前にメーカーに確認してください。一方、無線LAN機能が内蔵されていないパソコンなら、親機と子機のセット商品を購入することで、どなたでも簡単に利用することができます。
iPhoneに対応したWZR-HP-G450H

iPhoneに対応したWZR-HP-G450H



最近は、自宅でスマートフォンをWifi接続で利用する人が増えてきました。従来、iPhone・iPad・iPod touchのWi-Fi接続設定にはパスワードの入力が必要だったのですが、Buffaloの親機の中には、無線LAN簡単接続システム“AOSS”を使って、無線LAN親機のボタンプッシュ→iPhoneの画面タップ→Safariの設定だけで簡単にWi-Fi接続が完了する機種もあります。もちろん、セキュリティーも万全です。iPhone関連を自宅で手軽に利用される方にお勧めします。


チェックポイント4:住宅事情・使用環境をチェック

■家中、どこでも無線LANを使いたい
ワンルームマンションや一部屋で使うのであれば、リーズナブルな価格帯の親機で十分です。また木造であれば、隣の部屋やあまり離れていない1階と2階でも問題なく利用できます。

鉄筋の壁で隔てられた部屋や鉄筋の1階と2階の通信は、基本的にできないと考えた方がよいでしょう。また、木造でも2階の床に床暖房がある場合は、電波の障害となりますので、通信できないことがあります。

■光回線などの高速回線を使っているとき
光回線は、公称1Gbps~100Mbpsの速度を持っています。実際の速度も100MBpsを超えることがありますので、11nで高速な通信速度を実現している機種を選択しましょう。

■ブルーレイなどのハイビジョンコンテンツを試聴したい
11nの高速な通信速度を実現している機種を選びましょう。ブルーレイなどのコンテンツは、容量が非常に多く、旧来の標準的なネットワーク経由で閲覧しようとすると、環境によっては動きがスムースではなくなることがあります。高速にデータのやり取りができる環境が必要となってきます。

次のページでは、いまおすすめの無線LAN親機をご紹介します。

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この記事の担当ガイド

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岡田 庄司

ライター歴は20年以上。パソコン通信時代からネットワークに興味を持ち、LANや無線LANが一般に普及…

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