文章:上野 やすみ(前任ガイド)

シングルの方の不安の1つに病気やケガによる入院があげられます。もし自分が病気やケガなどで入院したら、いったいどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
生命保険文化センターの「医療保障ガイド」に、入院時にかかる費用のケースがいくつか紹介されています。この資料によると、胃がんで33日間入院した場合には、初診料から検査、手術料、入院時の食事代などを含めた
医療費総額が169万円となっています。
しかし、これをすべて自分で負担するわけではありません。健康保険に加入している場合にはこのうちの2割を窓口で支払いますが、
高額療養費として後日払い戻される部分もあります。そのため最終的な医療費の
自己負担額は122,150円となります。広告や雑誌などで、「ガンになると100万円かかる」と書かれたものを見たことがあるかもしれませんが、これは自己負担ではなく全体の医療費だということを認識しておきたいものです。
これで医療費そのものの負担はそれほど多くないということがわかりましたが、入院した場合には、健康保険のきかない費用もいろいろと発生します。そのなかの1つに
差額ベッド代があります。

病院に入院すると通常は大部屋(6人部屋)になりますが、部屋が開いていなかったり、絶対安静が必要だったりした場合には個室になる場合もあります。でも実は健康保険が適用になるのは大部屋に限られており、個室の場合には大部屋との差額料金を支払わなければなりません。それが「差額ベッド代」です。
個室に限らず2人部屋、3~4人部屋の場合でも差額を必要とされる場合が多く、全病床の約13%に差額ベッド代がかかるようです。平成11年の厚生省保険局の調べによると、差額ベッド代が千円以下のところが12.11%、千円以上5千円以下55.6%、5千円以上1万円以下が22.1%、1万円超が10.2%となっており、実に
3割以上の病院で5千円超の差額ベッド代が設定されています。
仮に差額ベッド代1日5千円の部屋に20日間入院したら、その費用だけでも10万円になるわけですから、病気になるとお金がかかると皆さんが心配されるのも無理はありません。
シングルの方は、身の回りのお世話をしてもらうために、親が実家からでてきたり、他人に頼んだりと費用は多めに発生すると予想されます。
そのためにも万一の場合に備えて、
医療保険に加入しておくことが大切です。
次回はシングルの人に必要な医療保険について解説します。
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