文章:上野 やすみ(前任ガイド)
海外旅行中の病気やケガ、携行品の盗難などを補償してくれる
海外旅行傷害保険。海外での医療費は高額になるケースも多く(
海外旅行中に入院!いくらかかる?)、日本人は盗難被害にも遭いやすいので、保険にはぜひ加入しておきたいところです。
できるだけ安く、必要な補償を準備するために、まずは今持っている
クレジットカードのサービスをチェックしてみてください。
◆クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険
クレジットカードの中には
海外旅行傷害保険がセットされているタイプもあります。旅行のたびにわざわざ手続きをする必要がなく、
1回の旅行で90日まで保障、回数に制限はありません。毎年、または年に数回旅行に行く人は、このようなカードを1つ持っていると便利です。
ケガや病気の治療費、携行品損害、賠償責任など補償の項目は各社ともほぼ同じですが、保険金の額がカードの種類により異なります。年会費の高いゴールドカードは、一般のカードに比べて補償も手厚くなっています。
「旅行代金をカードで支払った場合のみ」「入会して1ヶ月経過後の旅行から」などの条件がついている場合もあるので、利用前によく確認してください。
DCカードヴァン会員の場合、年会費3000円で『傷害死亡・後遺障害3000万円、傷害・疾病治療費用各100万円、携行品損害20万円、賠償責任2000万円、救援者費用100万円』の補償が得られます。
NICOSカードは年会費1250円で『傷害死亡・後遺障害2000万円、傷害・疾病治療費用各200万円、携行品損害20万円、賠償責任2000万円、救援者費用200万円』と、割安な年会費で補償も比較的充実しています。
三井住友VISAカード
JCBカード
UCカード
クレジットカード(All About Japan)
◆注意点
手軽なカード付帯の保険ですが、注意すべき点がいくつかあります。
1.治療費用保険金が低額の場合がある
傷害や疾病の治療費用保険金が50万円程度と低いケースがあります。欧米では盲腸で入院すると
100万円~200万円程度は覚悟しなければなりません。
スキーやスカイダイビングなどの海や山でのスポーツ中の事故では、救援・搬送などの費用もかかり、
700万円もの保険金を支払った事例もあります。
カード付帯の保険だけでは補償が不足する場合もあるので、別途、
海外旅行傷害保険に加入しで補償を上乗せすることも検討してみましょう。
2.現地のサポート体制がない場合がある
現地でのアシスタンスサービスや医療費立替サービスなどを提供していない場合があります。慣れない旅先では病院を探すのも一苦労なうえ、言葉の壁もあります。そのようなときに日本語でアドバイスしてくれるサービスは心強いものです。
また、海外では手持ちのお金がないと治療を受けられない場合もあります。保険の加入証を見せるだけでOKという提携病院が充実しているというのも大事なポイント。
事故時のフォロー体制もしっかり確認しましょう。
3.疾病の死亡保障はない
疾病の死亡保障はついていませんが、シングルの場合、死亡保障はあまり必要としないので、この点はあまり心配いりません。日本で加入している生命保険は海外での死亡も対象になるので、死亡保障が必要という人は一般の生命保険で確保するといいでしょう。
4.カードを複数枚もっていても、合算額がそのまま受け取れるわけではない
海外旅行傷害保険の付帯されたクレジットカードを複数枚もっている場合には、傷害死亡・後遺障害については持っているカードの中で
最も高い保険金が最高額となります。重複して支払われるわけではありません。
治療費用などその他の補償は
合算された額が限度額になり、実際の損害額分だけ支払われます。
たくさんカードを持っていればいいというわけではないので、
年会費の負担やその他のサービスも含めてカードを厳選しましょう。
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