債券の格付けを行っている機関は国内外にいくつかありますが、有名なのが
S&Pと
ムーディーズです。いずれもニューヨークに本社を置く民間企業ですが、その格付けは世界中で通用しています。S&PではAAAからDまでの10段階(+と?の記号も使います)、ムーディーズではAaaからCまでの9段階(アルファベットの後に1、2、3の数字を付けて使います)。最も安全性が高いという評価は、S&PではAAA、ムーディーズではAaa(いずれもトリプルAといわれます)であり、以下順に安全性が低くなっていきます。各記号の表す大まかな意味は、以下の図表の通りです。

S&PでBBB、ムーディーズではBaaまでの格付けの債券を「投資適格債券」と呼びます。この両者の間には、デフォルトになる可能性に大きな差があります。
過去の統計によれば、ムーディーズの格付けがAの債券の5年以内のデフォルト率(デフォルトになってしまった債券の比率)が0.6%、Baaは1.9%なのに対し、Baでは何と11.1%、Bでは26.5%と、それぞれ10本に1本、4本に1本以上の割合いになってしまっています。ジャンク債はデフォルト・リスクが大きいということがよくわかる数字だと思います。
格付けの低い債券は当然ながら利回りが高くなりますが、ハイリターンの裏には必ずハイリスクが隠されているということを忘れないでください。このようなジャンク債への投資は、直接行わずに投資信託(ハイ・イールド・ボンド・ファンドなどと呼ばれます)を利用した方がよいでしょう。
個人が直接債券を購入する場合には、できればA以上の格付けのものを選ぶことをお薦めします。
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