投資信託関連情報

更新日:2003年12月12日

倒産リスクに強い!自己責任時代の金融商品 投資信託のしくみ

「元本保証なし!預金保険制度の対象外!」と金融機関で投信の説明を受けた時、こわい!と思いませんでしか?しかし、投信は預金保険制度のお世話になる必要のない倒産リスクに強いしくみの金融商品なのです・・・。

文章:上野 博美(All About「マネープラン入門」旧ガイド)

元本保証なし!預金保険制度なし!

「この商品は、元本が保証されておりません。そして、預金保険制度の対象でもありません」と金融機関で投資信託の説明を受けると、なんだかとてもこわ~い金融商品のように感じてしまいがちです。

金融商品にはいろいろなリスクがあるのですが、この説明の中では、「元本保証がない」という価格変動リスクと、「預金保険制度の対象でない」という倒産リスクに関する説明が同時に行なわれています。

投資信託のお金の流れ

投資信託は、多くの人から集められた資金を専門家が管理して運用する仕組みになっています。ここで、投資信託のお金の流れについてみてみましょう。

投資信託は、銀行や証券会社、保険会社などの「販売会社で購入」することができます(投資信託会社で直接買うことができる場合もあります)が、私たちが販売会社に支払った(投資した)お金は、図のように最終的には信託銀行で保管されています。

運用会社は運用の指図を信託銀行に行い、信託銀行はその指図どおりに株式や債券などの売買を行ないます。投資対象が値上がりしてみんなで出し合った資金の合計額が増えれば、最初に支払った一人当たりの金額(厳密には1口あたりの金額=基準価額)も増えることになり、投資対象が値下がりして資金の合計額が減れば、一人当たりの金額も減ることになります。投資対象の価格変動リスクは、そのまま投資した人のリスクになるわけです(元本割れが起こりえます)。

倒産リスク(ファンドの投資先)

では、倒産(信用・デフォルト)リスクについてはどうでしょうか。

多くの人から集められた資金を運用会社の運用指図によって、100銘柄に分散投資していたとします。その中の1銘柄が倒産すれば、1銘柄に投資していた金額分が減ることになります。

投資信託は、多くの銘柄に分散投資する金融商品ですから、投資先の企業などが倒産することによるリスクは、1銘柄に集中して投資している場合よりも極めて小さくなります。投資した資金が全額なくなるのは、分散投資している企業などが全部倒産した場合ということになります。つまり、投資信託では(一部の)組み入れ銘柄の倒産によって、価格変動リスクを受けることになりますが、“元本保証”である債券のような倒産(デフォルト・信用)リスク(紙くず同然)は受けにくいのです。

<整理>
・間接金融(投資)では、資産を保全する安全ネットがあり、投資家の受ける倒産リスクは軽減されます。(預金や生命保険等)
・直接金融(投資)では、資産を保全する安全ネットはなく、投資家は倒産リスクをまともに受けることになります。(債券や株式)

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やがら 純子

アナウンサー&FP。話せるFPとして、キャリアと知識をいかして活動中。

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