個人年金/個人年金保険の基礎を学ぼう

個人年金保険の天敵は物価上昇!(2ページ目)

老後のための財産づくりのひとつの手段としてよく活用されている「個人年金保険」。個人年金保険に潜む大きな落とし穴をご存知ですか?

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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個人年金保険の貯蓄性の実力はいかに!?

筆者もファイナンシャル・プランナーになる前は個人年金保険に加入していました。現在の同じような商品に置き換えて見てみると、30歳から60歳までの30年間毎月2万円ずつ積み立てて、60歳から5年間の毎年約165万円ずつ受け取るというものです。

●30年間での保険料支払総額: 2万円×12カ月×30年=720万円
●60歳から5年間の受取総額: 165万円×5年間=825万円
●支払総額と受取総額の差額: 825万円-720万円=105万円

支払った保険料720万円に対して、受け取るお金の総額は825万円なので、105万円ほどお金が増える計算になるのでとても得をするように見えますが、この間に要する時間は支払期間30年間と受取期間5年間で合計35年間です。

支払期間中の単純利回りで計算すると、積立利率は約0.85%です。一般的な金融機関の積立定期預金の利率は0.1%以下なので、それに比べると利率が高くて魅力的に感じますが、本当にそう言えるでしょうか。

個人年金保険の支払期間が30年という長期間になることを考えると、一概に高い金利とは言えません。老後資金作りの手段はいろいろです。

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