借金の返済・債務整理/これがキホン!お金を返す大事な話

便利の代償はいくら!? リボとフレックス

毎月一定額をベースに支払う「リボ払い」。すっかり浸透しています。でも実際、どれくらい利息が掛かるかを知らない人も多いようです。また新しいタイプの「フレックス払い」とは?賢く使うため知っておきましょう!

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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リボ払いはするけど、利息は知らない

便利の代償はいくら!? リボとフレックス
クレジットカードには、便利な支払い方法があります。そして、払い方によって利息も違うのです。
ご存知のように、クレジットカードの支払い方には“1回(一括)払い”の他に、3回、5回、10回払いなどの“分割払い”や、毎月決まった金額を払う“リボルビング払い”(リボ払い)があります。そこに最近では、後半で詳しく取り上げますが“フレックス払い”という払い方も登場しています。

分割払いやリボ払いは、月々の支払金額は抑えられますが、完済されるまでの間はお金を借りているのと同じため、その分の利息を払うことになります(分割払いであっても2回までなら、ほとんどのカード会社で利息は掛かりません)。しかし、実際にどれくらい利息が掛かるのかを知らずに、分割払いやリボ払いを利用している人も多いようです。利用者が増えている「リボ払い」を例に掘り下げてみましょう。

リボ払いなら安心??

〔リボ払い1〕
例題:月末に10万円の冷蔵庫を買いました。1回払いでは大変と思い、支払い元金額が毎月5000円で一定なリボ払いを利用しました。1回払いをしたときとの差額はどれくらい?

解答:返済総額は11万2000円以上になるため、「1万2000円」の差が出ます。
(実質年率15%、支払い元金5,000円と利息を毎月支払う場合)

〔リボ払い2〕
例題:洋服やカバン、電化製品などで計15万円の買い物をしました。リボ払いの毎月支払い元金額は10,000円と設定されているカードでした。支払い総額はいくら?

解答:総額は164,062円。つまり「14,062円」の利息が掛かります。
ちなみに初月は11,028円。段々と利息分が減っていき、最終月は10125円に。完済までは16ヶ月かかります。
(実質年率15%、支払い元金10,000円と利息を毎月支払う場合)

このように具体的な金額をみて、どう思われましたか? 大雑把な捉え方ですが、リボルビング払いを一般的な利用範囲内で利用すると、購入金額の1割程度が利息(金利手数料)となると思っていればよさそうです。「もったいない」と感じる方が大部分だと思いますが、それを「意外にそうでもない」と感じた方は、金銭感覚に要注意でしょう。


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