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たった1日5分間!家計簿で人生を変える

「お金が出ていくばかりで、貯まらない」とボヤいていませんか? 人生は、あなたの習慣の積み重ねでできています。貯まる習慣を身につけることが、人生を豊かにするカギ。貯まる人になるためにはまず、毎日5分だけ家計簿をつけてみましょう。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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支出が増える時期でも、安心してお金を使うために

何かと消費が多くなる時期には普段、節約を心がけていても支出が多くなってしまう人もいるでしょう。逆にいつも「ドンブリ勘定」をしている人達は、「これくらいのごほうびは許されるはず」「家で作らないで家族で外食しても罰は当たらない!」と思いながらも、ビクビクしながらお金を使っているはずです。
 
1日5分の家計簿で人生を変える!

1日5分の家計簿で人生を変える!

 

ドンブリ勘定の人が一度、家計簿をつけてみると……

いつも大雑把に家計管理している人は、一度家計簿を簡単につけてみることで、ビクビクしなくてもよくなります。安心して、お金を使えるようになります。なぜでしょう? 家計簿は、ただ支出を記録するだけの物ではなく、自分の「稼ぎ」と「支出」のバランスを見ることができるので自由になるお金や、将来のために貯められるお金も見えてくるからです。

おそらく占いよりも的確にあなたの近未来を予測してくれるでしょう。毎日コンビニに立ち寄り、ついお菓子を買ってしまう。化粧品をまとめ買い、でも使い切らないうちに新しい物を買ってしまう。ネットショッピングは、送料無料になるまで買ってしまう。

どれも、買い物をしている本人に悪気はありません。楽しく人生を豊かに暮らすための工夫と思っています。しかし、最初から必要のない物は、買わないという選択もあります。

いつもの習慣で暮らしていると、もう1つの選択が見えなくなってきます。家計簿をつけると、「毎日のお菓子代、ひと月5000円って意外と多いな」「化粧品は新商品が出たら欲しくなるんだ」「ネットで買った商品、結局2つもいらなかったな」ということが分かってくるので、今までの自分の習慣を知ることができるのです。

でも、「家計簿はめんどうでつまらない」という読者に、まずは5分でできる家計簿をおすすめします。
 

家計簿も習慣です

家計簿をつけることは、今までなかった習慣を「習慣」にすることです。みなさんも経験があると思いますが、毎朝5分のストレッチや英会話、掃除、日記などなど、字面(じづら)で見るといとも簡単そうに見えますが、これがなかなか大変です。

なぜなら、大人になってから新しい習慣を身につけるのは、利き手と逆の手で箸を持つ練習をするようなものだからです。右利きの人が、つい利き手で箸を持って「あ、そうそう左手」と言いながら箸をもつ姿が目に浮かびませんか?

ここで一番大切なのは、家計簿を無理なく毎日の習慣にするための工夫です。
 

毎日見る物を家計簿に

本当は毎日5分もあれば、手書き家計簿や家計簿ソフトが充分使いこなせます。ただ、習慣になってないうちはその5分が面倒になってしまいます。

家計簿ソフトはパソコンの電源を入れ、ソフトをクリックして、という一連の動作プラス、オールアバウトのような楽しいサイトをネットで見たい……という誘惑もあります。手書きの家計簿は、日記と一緒で開くのがおっくうになります。

無理なく習慣にするには、毎日目にする物を家計簿にするのがよいでしょう。手帳やカレンダーは毎日見る習慣ができていますし、わざわざ家計簿のために開いたり、見たりする物ではありませんから、ハードルが1つ低くなります。

■シングルなら手帳でもOK
■カップルはカレンダーで


シングルなら自分だけで収支が管理できますので、手帳の余白を家計簿にすることもできます。できれば、月間カレンダーか、週間見開きページだと月末の集計がしやすくなります。カップルなら、カレンダーに書けばお互いがお金の流れを把握することができますね。
 

費目は3つ

費目が多いと、これは何に仕分けしたらいいの? と悩むので家計簿をつけるのがとても面倒になります。無理なく1カ月続けるには、最初は多くても3つくらいの費目で始めてみましょう。

■食費、妻支出、夫支出
■家族生活費、妻支出、夫支出
■食費、家族生活費、交際費
■食費、外食費、家族生活費
■○○スーパー、その他生活費、夫支出

それぞれの、家族構成やライフスタイルから自分に合った物を3つ選びます。3つの費目ならカレンダーの余白を横3つに仕切っておいて、例えば上から「家族生活費」「妻支出」「夫支出」を書くことができます。クレジットカードの買い物も、支出を把握するために必ず書いておきましょう。
 

固定費は月に1度でOK

家賃や住宅ローンの返済、教育費、電話代などは、毎日記入する必要はなく、銀行口座から引き落とされた額を月に1度書き込みます。

さあ、移動時間で手帳に、毎日寝る前にカレンダーに記帳していた家計簿が、1カ月分できあがりました。あなたが安心して使えるお金がわかる瞬間です。
 

安心して使えるお金はいくら?

「稼ぎ」は有効に使われているでしょうか?「将来も、安心して暮らしたい」と思っているのに、貯金ゼロでは困ります。「もう少し稼ぎを増やしたい」と思っているのに、自己投資ゼロで稼ぎは増えるでしょうか? 今、安心して使えるお金を自分や家族のために有効に使いましょう。

「稼ぎ-固定費-貯金-生活必要経費=安心して使えるお金」
まずは、目標にあった「貯金」。結婚資金や旅行資金、マイホーム購入のためのお金ですね。そして「安心して使えるお金」(略:安心お金)から、将来の目標を達成するための投資がちゃんとできているのが理想です。

将来の目標のための投資とは、理想の自分になるためのマナーレッスン、キャリアアップのための資格取得、田舎暮らしのための視察や勉強会、子どもの情操教育のためのピアノレッスンなどです。

投資費ばかり増えて貯金ができないようでは、目標は達成できないので本末転倒。若いうちは貯金よりも自己投資の比率が高くなることもありますが、転職のための資金や目標を達成するための資金がいることもお忘れなく。

■家計簿を見て下さい
「稼ぎ(手取り)」から「固定費」や「生活必要経費」を引いた残りは、いくらですか? 稼ぎの最低10%から25%は貯金できていますか?
 

毎日の習慣があなたを変える

「安心お金はいくら」とFPが決めるものではありません。なぜなら、人によって安心できるお金は違うからです。具体的な例を見てみましょう。

■手取り25万円シングル女性
  • 家賃、水道光熱費……10万円
  • 食費……‥‥‥‥…… 2万円
  • 生活雑貨………………3000円
  • 携帯、通信費………… 1万円
  • 交通費‥‥…‥‥……7000円
「稼ぎ(25万円)」-「固定費・生活必要経費(14万円)」=11万円。

将来を夢見るA子さんの場合
結婚までに頑張って200万円貯めて、結婚後はマイホーム購入や教育費にもお金を使えるように今から貯めたい。貯金は稼ぎの20%の5万円、残りの6万円が「安心お金」なので、ここから外食費や化粧品代を出します。

キャリアアップを望むB子さんの場合
今は派遣社員ですが、将来は正社員として働きたいので、スキルアップのために受講料2万円のスクールに通い、資格取得を目指します。さらに、通信教育でTOEICの講座を1万円で受講。新聞や書籍代、セミナー代1万円、投資額は稼ぎの16%の4万円。貯金は12%の3万円で、残りの4万円が「安心お金」です。

ここで、A子さんやB子さんが「毎日おしゃれなランチを食べたいし、新製品のコスメも試したい、今年のコートじゃなきゃ決まらないし、エステも行きたい!」と思っていたらどうでしょう。「安心お金」の枠を超えますね。

一見、豊かな生活もボーナスで帳尻を合わせているだけです。残念ながら10年後に同僚がマイホームを購入したり、独立開業したり、子どもと海外留学したり、という夢を続々と実現させるのをうらやましそうに見ることになるかもしれません。

いかがでしたか? 毎日5分の家計簿が、安心して使えるお金を教えてくれます。「安心お金」の額と使い方を間違えなければ、自分の目標や家族の目標を達成することができます。

毎日5分の習慣ができたら、ぜひ他のことにもチャレンジしましょう。家計簿のゴールは、家計簿を続けることではなく、あなたや家族の人生を豊かにすることなのですから!

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