お守りにしては高いかも? |
Q.医療保険は本当に必要なのでしょうか?
A.入院の必要な病気や怪我を患っても、長期の入院などに耐えられる十分な貯金があれば必要ありません。医療保険とは、けがや病気で入院した場合(入院しなければ保険金(=医療保険では入院給付金といいます)は支払われません)に入院の「日数」に応じて、給付金が支払われる保険のことです。
病気になった時をイメージしてみましょう。たとえば、虫垂炎(盲腸)で10日入院したとしましょう。盲腸は手術によって摘出しました。
もし、一日5000円の給付金が1日目から支払われる医療保険に入っていれば、入院日数は10日ですから、5000円×10日で5万円。多くの医療保険には自動的に手術給付金がついています。この保険の場合は入院1日当たりの給付金額の10倍の手術給付金が受けられるタイプだとすると、5万円の手術給付金が受け取れます。
したがって、合わせて10万円が加入している医療保険から受け取れるお金です。
さて、このお金をどのようにみるかが、医療保険加入の見極めになります。
「これだけもらえれば、十分」「病気になったとき、せっかく貯めたお金を使うのはいやだ」という方にとっては医療保険はお守りのようなもの、生命保険と異なり月々の負担も2000円から4000円とちょっと食事やお酒を我慢すれば支払える金額です。役に立つ保険と言えるかもしれません。
しかし、反対に、10万円くらいもらってもしょうがない、毎月2000円でも保険料がもったいないと思えば、医療保険は必要ありませんよね。
ちなみに、私の父は医療保険に入っていませんでした。亡くなるまでに1か月超の入院を2度ほどして、一回当たり40万円程の自己負担がありました。2回合わせて80万円です。
これを医療保険で補うためには、1日1万円の給付金の医療保険に加入します。併せて80日の入院だと、受け取れる金額が80万円と手術給付金でまずまずといった感じです。
ところがこの保険金を受け取るためには、保険料を払ってこなければいけません。80万円以上保険料を支払ってきた場合は赤字になってしまいます。
このように、ちょっとした想像で、医療保険からいくらのお金を受け取ることができるかは想像できます。月々の保険料に負担感を感じることなく、高齢時の入院に備られる!と考えれば医療保険は必要と言えそうですね。