出産・育児を助ける各種制度

更新日:2011年02月04日

負けるなひとり親!母子家庭の9割が「苦しい」

以前書いた母子家庭のコラムから数年。8割が「苦しい」と言っていたときから見て、何か改善されたのでしょうか?最近のデータを見てみましょう。

 
(以下の記事は2004年当時のものです)
 

児童扶養手当は削減方向へ

白書によると、母子家庭に支給される児童扶養手当の受給者は、2004年1月末現在は約89万人。2000年度の約71万人から見ると25%も増えています。

受給者数だけ見ると、多くの母子家庭の支えになっている感がありますが、実は、ほとんど総予算自体は変わっていないのです。つまり、支給額が薄く広くなっただけに過ぎないのです。ちなみに、受給条件の変化は次の通り。

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1998年 児童扶養手当の支給対象の所得上限を年収407万円→300万円へ
引き下げ。
2002年 所得上限を年収365万円に引き上げたが、年収130万円以上は
年収が1万円増えるごとに支給額を2000円削減。
2003年 受給開始から5年経つと支給額を最大で半減できるようになった。*
*その後見直され、減額されることはなくなった
-------------------------------------------

児童扶養手当をあまり手厚くすると、離婚がさらに増えるとか、母子世帯の自立が遅れる、という考え方から、手当てが削減されてきたようです。
しかし現実には、前述のように平均年収は約244万円(児童扶養手当も含む)。この調査の対象者が、離婚直後の人ばかりではないことを考えると、本当の意味の厳しさがわかるのではないでしょうか。

白書には、母子家庭への就業支援や生活支援についても並べられていますが、それがあっても、現在の困窮の状況を抜け出せていないことになります。それはつまり、実効性が低いか十分でないなどの問題があるのだと思います。行政には、所得補償のある職業訓練や、正社員採用促進策を充実してほしいところです。

いずれにしても、時給数百円のフリーター状態に陥らないことが大事なのだと、白書からは読み取れます。

★ガイド豊田のつぶやき★
父子家庭も含む「ひとり親支援」は、少子化対策の一環だと思っています。子供がいても、死別の場合は遺族年金がありますが、離別の場合には十分な「セーフティネット」がなく、子育て費や教育費の負担が直撃します。
離婚は「プライベートな問題」とか「自己責任」などといわれますが、「子供の健全育成」の面から考えると、公共性ある問題です。ひとり親の平均年収が一般世帯の7割程度までアップする施策か、あるいは育児や教育にお金がかからなければ、安心して子供を持つ人が増えるはずです

<関連リンク>
平成16年度版 母子家庭の母の就業の支援に関する年次報告
ひとり親の育児支援


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この記事の担当ガイド

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豊田 眞弓

FPとして相談業務に従事するガイドが教育資金の準備法や家計管理法などを紹介。

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