災害の種類と対策

更新日:2009年08月12日

雪崩から身を守る

ウインターレジャーの花形、スキー・スノーボード。ゲレンデ内でも実は雪崩事故が毎年起きています。どうしたら防げるか、説明します。

冬の花形レジャー、スキー・スノーボードのシーズン。雪山ではどんなリスクがあるのでしょうか。もちろん転んで骨折したり打撲したりする人もいるでしょうが、生死に関わる雪崩事故に遭うスキーヤー・スノーボーダーが毎年いることはご存知でしょうか?

雪崩というと、雪山登山に行くような人だけに関わること、と思いがちなのですが、しかし実際には、ゲレンデ内で被害に遭うような事故も発生しているのです。

雪崩から身を守る

雪山
雪山の魅力は行った人にしか分からないものがあります。しかしそこにはリスクが存在します。
雪崩には大きく分けて二種類あります。

表層雪崩…気温が低く、大量の新雪が急激に積もった場合に発生

全層雪崩…降雪や降雨の後に、天気が良く、気温が上がった時に発生

このうち12月~2月頃の気温が低い時期には表層雪崩が発生しやすく、その速度は100km/h~200km/hというものすごいスピードになります。また3月~4月頃の春スキーをする頃には全層雪崩が起きやすくなり、スピードはやや遅くなりますが規模の大きな雪崩になる恐れがあります。

これらのことは山スキーや冬山登山をする人間にとっては常識的なことですが、問題なのは全く知識のないスキーヤーやスノーボーダーが被害に遭いやすいことなのです。この数年はバックカントリーと呼ばれるゲレンデ外の滑走が人気を呼んでいますが、それを禁止区域や危険エリアに指定された場所で行う人が後を絶たないことが問題なのです。実際に整備されているゲレンデ内での雪崩事故というのはほとんど可能性はありません(ゼロではありませんが)。ゲレンデ内での雪崩事故は、滑走禁止エリアに指定されたところを越えたところで発生しています。

それではより安全にスノーレジャーを楽しむためにはどんな注意が必要なのでしょうか。

雪崩の前兆

雪山2
雪山はどんな場所でもリスクからは逃れられません。でもルールを守れば危険なことにはならないのです。
上級スキーヤーやスノーボーダーは自分を含めて周囲の人間に、天候や積雪によって雪崩発生の危険を知らしめる義務があることを認識すること。無圧雪エリア(パウダーゾーン)に入る場合には、3種の神器(ビーコン・ゾンデ・シャベル)無しに入ることは許されません。出来ればプロの地元ガイドをつけて滑ることをおすすめします。

山岳ガイドや上級者であっても雪崩に遭って命を失う人もいます。最も安全なのは決してそういうエリアに近づかないことなのですが……。

また降雪地域を車で走っているとたまに道路の側面に雪庇(せっぴ・雪の張り出し)などを見かけますがそれらも雪崩の前兆となりますので、近づかないようにしましょう。雪面に雪のころがった後やクラック(ひび割れ)を発見したときも要注意です。速にその場を離れて避難するようにしないといけません。

スノーレジャーはルールを守っていれば、実に安全ですばらしい生涯スポーツとなります。家にこもってばかりいないでぜひそのすばらしさを味わって欲しいと思います。

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この記事の担当ガイド

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和田 隆昌

災害危機管理アドバイザー。不慮の疫病で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、災害や危機管理問…

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