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「財形活用給付金」3月末で廃止に!

「財形活用給付金」が3月末で廃止されます。職場に制度が導入されていて、これまで一般財形の積立をしていた人で該当する支出があった場合は、財形を引き出して給付金をもらいましょう。期限は3月30日です!!

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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「財形活用給付金」が3月末で廃止されます。職場に制度が導入されていて、これまで一般財形の積立をしていた人で該当する支出がある(あった)場合は、財形を引き出して給付金をもらいましょう。
期限は3月30日です!


「財形活用給付金」廃止


一般財形に給付金(助成金)がつかなくなるなんて、ショックだなあ!
「財形活用給付金」は、一般財形を利用して計画的に財産形成を行い、それを育児や教育など所定の目的のために合計50万円以上を払出して資金にあてたときに受け取れる給付金(助成金、下表参照)で、平成9年に導入されました。その「財形活用給付金」が3月末で廃止されます。

<引出額に対する給付金(助成金)>

業種、規模、拠出金額に応じて給付金額は異なります。大企業より中小企業のほうが手厚い傾向がありました。

50万以上100万円未満の引出→1.5万~9万円以下の給付金額
100万以上150万円未満の引出→2.5万~15万円以下の給付金額
150万円以上の引出→3.5万~21万円以下の給付金額

注:職場に制度が導入されていることが条件です。



「給付金の利用が少なかった」とのことですが、教育資金は主として高校・大学への入学時が対象のため、利用までの期間が長くなるのは当然のことです。

給付金を考えた一般財形の積立が教育資金の積立法としてようやく定着してきた矢先の廃止で、個人的には非常に失望しています。

参照:一般財形の助成制度が廃止に!


経緯措置はほとんど「なし」

何より気になっていたのが経過措置です。これまで給付金を期待して何年かに亘って積立を行ってきた人はどうなるのでしょうか?
まさか、2007年4月以降、給付金は受取れなくなる?

その「まさか」です。せめて長期的な経過措置が出るのではないかと期待したのですが、実際の経過措置はほとんど「なし」といっていい内容でした。本当にがっかりです。

<経過措置>

給付金が受け取れる条件・目的に合う人が(当然ながら、職場にも制度が導入されていること)、
3月31日までに一般財形を払い出した場合。
(注:3月31日は土曜のため、現実には3月30日までです!)


長い人で9年くらい積立を行ってきた人もいると思いますが、「来年、高校受験でようやく使える」と期待していた人や、「この夏に子供が生まれる」という人は、何年積立をしてきた人でも、今後は対象にはなりません。


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