学費・教育費/大学でかかるお金

大学生の生活費が減少している!?

日本学生支援機構がまとめた平成20年度の「学生生活調査」によると、大学生の授業料や納付金が上がっている一方で、学生の生活費は減少。清貧学生が増えている!?

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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日本学生支援機構がまとめた平成20年度の「学生生活調査」によると、大学生の授業料や納付金が上がっている一方で、学生の生活費は減少。清貧学生が増えている!?

「学生生活調査」とは?

私立より国立の学生の方がゆとりの学生生活を送っているのね・・・
標準的な学生生活状況を把握し、学生生活支援事業の改善を図るための基礎資料を得ることを目的として、日本学生支援機構が、全国の大学学部、短期大学本科、大学院修士課程、博士課程及び専門職学位課程の学生を対象に実施した調査です。
平成20年度の調査は有効回答数41,222人でした。

なお、平成14年度までは文部科学省が調査を行ってきました。

<注>学生生活費は学費と生活費からなっています。
学費:授業料その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費
生活費:食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・し好費、その他日常費

学生生活費は削減傾向

平成20年の結果を見ると、
1年間にかかる大学生(昼間部)の学生生活費は平均185万5100円で、平成12年度以降、下がり続けています。ちなみに、平成12年度は205万8200円で、1割弱の低下となっています。
内訳としては、学費が増加し、生活費が減少しています。

大学の生活費
学費  平成12年 112万1410円  →  平成20年 118万3000円
生活費   〃    93万6800円  →    〃    67万6300円

大学院生(修士・博士)の生活費についても同じで、平成12年以降、下がり続けています。学費が増加し、生活費が減少している点も大学生と変わりません。

国立vs私立

大学生の学生生活費を国立と私立で比べると、国立が146万6400円、私立が197万6600円で、私立が国立より約51万円高くなっています。

内訳をみると、学費は私立が国立より約51万円高く、生活費はほぼ同じになっています。3000円程度私立の方が高めでした。

大学院については金額は省略しますが、学費は当然ながら私立が国立より高い反面、生活費は食費、住居・光熱費の差等により国立が私立より高くなっています。

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<大学生の学生生活費>

□国立大学 146万6400円
学費 授業料その他の納付金 51万600円
修学費、課外活動費、通学費 13万4200円
生活費 食費、住居・光熱費  53万2800円
保健衛生費、娯楽・し好費、その他の日常費 28万8800円

□私立大学 197万6600円
学費 授業料その他の納付金 117万5800円
修学費、課外活動費、通学費 16万2200円
生活費 食費、住居・光熱費  34万5900円
保健衛生費、娯楽・し好費、その他の日常費 29万2700円

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