ネットショップ実例
老舗の魂を三代目が継承するネットショップ
「ノナカ金物店」はサイトオープンから7周年を迎え、今では月間37万PVを誇る人気ショップ。扱っている商品はというと、金具、カギ、ペンチ、包丁…といった一見ネットショップの売れ筋アイテムらしからぬ渋いラインナップ。そんなノナカ金物店の店長、野中秋世さんに、ネットショップの成功の秘訣についてお話を伺ってみました。
戦前創業の老舗金物店が60年目にしてネットショップを開店!
ガイド:元々は、かなり老舗の金物屋さんだとお聞きしているのですが。
野中店長:昭和6年、東急東横線の学芸大学駅前で、祖父が「野中銅鉄店」として創業したのがはじまりです。祖父が亡くなった後も、祖母が店を守り、二代目である父が仕入れなどの実務を取り仕切って、老舗ののれんを守ってきました。
ガイド:野中店長は三代目になるわけですね。
野中店長:はい。長男ですし、子どもの頃から「店を継ぎなさい」と言われていたので、いずれ自分が店を継ぐものと考えていました。当初は、会社勤めをする傍らで店の手伝いをしていました。これからはインターネットの時代が来る!と思っていたので、ネットショップ開業を担当したわけです。
並行して実店舗も営業を続けていましたが、時代の流れとともに売り上げは右肩下がりとなり、建物自体の老朽化も激しかったので、悩みに悩んだ末、実店舗を閉じてネットショップ専業にし、現在の事務所に移転したのです。私もネットショップの店長に専念することにしました。
今でも、実店舗の最終営業日には、近所の人が集まって閉店を惜しんでくれたのが心に残っています。創業以来、地域密着で商売してきましたので、地元の皆さんに育てていただいたという感謝の気持ちは、ネットショップ専業となった今でも変わらず持っています。
アイテム数増加と比例して売上も上昇
実店舗で長年売れなかった商品がネットで売れた!
ガイド:ネットショップ開店にあたって苦労したことはありますか?
野中店長:実は当初、祖母と父はネットショップの出店に反対でした。そりゃそうですよね。パソコンとかインターネットとかが全然わからないのに、理解しろって言うほうがムチャです。今では二人とも理解してくれていますが、今はむしろそれが良かったと思いますね。ネットショップに関しては完全に私に任せてもらい、自由にやれたので。
でも、そんな祖母と父が反対している状況で、一番理解してくれたのが母でした。「まずは二人で始めよう」と、閉店した後、商品撮影などの準備を手伝ってくれて、ネットショップを影で支えてくれました。
ガイド:では、ネットショップが軌道に乗ったきっかけは?
野中店長:印象に残っているのは、「つっぱり棒シリーズ」がヒットしたことです。この商品は、今でも売れない日はないほど当店の主力アイテムになっています。一方、データでみると商品アイテム数を増やしていったことが、売上げ増加につながったと思います。当初は取扱商品数600点ほどで、1日の注文が2〜3件…という時期もありましたが、今では2500点以上のアイテムを取り揃えています。商品数が多いと、その分検索にひっかかりやすくなり、集客が伸びる。集客が伸びると、売上げも伸びる・・・といった具合です。
他にも、実店舗でしか売っていなかった在庫アイテムが17,000点ほどあります。「アウトレットのコーナー」ではそうした在庫処分品を販売しているのですが、ある日、実店舗では10年も売れ残っていた「掛け軸掛け」を載せてみたところ、パっと見事に売れたんです! 店頭ではほとんど見向きもされなかった商品だったのですが…。「掛け軸」等のキーワード検索でひっかかって、お客様のニーズにマッチしたんでしょうね。改めてネットショップの特徴に驚きました。
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