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ゲームニュースナナメ読み!PickUp! PSPはiPodの夢を見るか?

PSPのライバルは実はニンテンドーDSではなくiPod。これを読゚ばPSPの未来が見えてきます。

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

「ゲームニュースナナメ読み!」では毎月数多く発表されるゲーム関連ニュースの中から、プレイステーションガイド加藤が選んだニュースをチョイスしてご紹介します。
さらにその中から重要だと思われるニュースを深く掘り下げてみましょう。

■ 12月のPick Up! ●
■ 12月のゲームニュース Guide Choice!

2004年のホットな奴ら

 
ようやく入手しやすくなってきたPSP。
2004年のゲーム業界を振り返ると、もっともホットな話題は12月に発売されたPSPとニンテンドーDSだったように思う。
さて、PSPはこの先どれだけ普及するのか。ニンテンドーDSは既に80万台を販売し、PSPは20万台程度だとされている。
この先のPSPを占うキーワードが『iPod』だと筆者は判断する。

土壇場で決まった?MP3対応

オーディオファンはご存知かもしれないが、ソニーのポータブルオーディオは扱いが非常に難しいものであった。
というのも、iPodに代表される一般的なポータブルオーディオは主にMP3の再生に対応しているのに対し、ソニーは独自規格であるATRACにこだわっていたからである。
ATRACはMP3に比べ圧縮率に優れ、高度な著作権保護機能が盛り込まれている。その半面制限が多く(専用ソフトじゃないと転送できない、著作権保護用メモリースティックを使わなければならないなど)使い勝手は決してよくない。
これがユーザーの足を遠ざける原因ともなっていた。
が、土壇場とも取れる販売半年前にMP3の対応をうたった。面白いことにPSPの発売に先だってポータブルオーディオもMP3に対応させている。

ソニー、2004年度第3四半期決算。PSPは51万台出荷-「音楽コーディックには戦略的な誤りがあった」
SCEIに聞く、PSPのAV機器としての性能とは?
PSP公式サイト

実は安価なAVビューアー

 
男の価値はメモリースティックの容量で決まる…僕の友人はそう断言していた。
PSP購入前、amazon.comでメモリースティックを買おうとしたが売り切れていた…そんな経験をした人も多いのではないだろうか。
現在は在庫が復活しているようだが、実際PSP販売前後では512MBのメモリースティックが飛ぶように売れた。これはPSPをiPod的なポータブルオーディオとして使用する需要がかなり高かったことを示している。
512MBならば単純計算で5MB、5分程度の曲が100曲入る(ただし実容量は500MBを割る)。つまり10枚以上のアルバムは持ち歩けてしまうわけで、これはもう立派なシリコンオーディオと呼べる。
しかも高品質な液晶がついてくる。
デジカメの画像を見るためだけでなく、専用ソフトで変換すれば映画を持ち歩く事だって可能なのである。
PSPの正体は安価なAVビューアー(ゲームもできるよ!)だったのである。

ついに発売された「PSP」のAV機能と性能を検証

将来すごいことができるかもしれない

PSPは販売前から次世代ウォークマン的な印象付けがされていた。そしてPSPは販売直後に、ソニーが販売したどのポータブルオーディオよりも普及してしまったのである。
本体とリモコン、512MBのメモリースティックなどを揃えれば34,000円弱でゲーム機、ポータブルオーディオ、プラスαの機能を有する。プラスαにどれだけの価値を見出すかにもよるが、PSXで実現されたオンラインでのバージョンアップの効果を見れば「これがあれば将来もっとすごいことができるかもしれない」というソニーお得意の付加価値もあることだろう。
そう考えると周辺機器を同梱した『バリューパック』にセットされている32MBのメモリースティックはいかにも心許ない。最低でもアルバム2枚分、128MBくらいは用意したいところである。
写真が表示できるiPodや、iPodに取り付けて動画再生に対応させる周辺機器が登場したことを考えても、液晶の表示機能の高さはかなりのアドバンテージといえると思う。

しかし忘れてはいけない。PSPは携帯ゲーム機なのである。

軽快動作で数千枚の写真閲覧も快適な「iPod Photo」 / デジタルARENA
ITmediaニュース:iPodで動画再生する周辺機器がCESで登場
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