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実は毎年恒例?5月に日経平均が続落!!

実は、5月の下落については大なり小なり毎年起こっているの現象なのです。その5月の相場について簡単に説明したいと思います。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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5月に入って年初のライブドアショックに続き、またまた日経平均が続落しました。
誰でも今回の相場の下落が予測できていればなあ、と思ってますが、実は、5月の下落については大なり小なり毎年起こっているのです。今回は5月相場について簡単に説明したいと思います。

過去の日経平均を見てみよう。

日経平均チャート
日経平均のチャート(クリックで拡大画面が出ます)
グラフは過去5年間の日経平均のチャートです。○で囲った辺りが毎年5月の日経平均の動きを表しています。
2002年以外は大体5月中に一度下落相場を迎えて底を打っているのが、明確に分かります。
特にここ2年は、4月まで上昇し、5月に下落を迎える傾向が続いています。こう考えると今年の5月も下がるのでは?と予測を立てることが出来ます。

下がった要因は?

円高、ドル安も続落に拍車をかけました
円高、ドル安も続落に拍車をかけました
ここ2年間は5月第2週、第3週あたりで一度底を打ち、一旦、上昇トレンドに移行しています。
この時期は決算の発表企業と分割銘柄の子株還流日が1年で一番多い時期でもあり、企業の価値が改めて評価される時期でもあります。つまりこの時期に一度、投資の整理が行われます。

特に、今年は信用の買い残が多く、この下落相場では投資家達は信用で持っていた銘柄を処分(大部分が損切り)しなければなりません。それが上昇への転換を中々生み出さない要因の一つでもあると考えられます。

また去年からの上昇相場では、新興株などは過大評価されPERがかなり高い銘柄もありました。ところが、いざ蓋を開けてみると赤字転落で、失望売りでこの時期に株価が下がってしまうものが多く、全体的に下落していったと考えられます。
今年は加えて、急激な円高、アメリカのインフレ懸念、原油高、信用残など、株価にとって悪材料ニュースが多く、投資家心理はかなり冷えてしまったと言えるでしょう。


では下がると感じたら?

市場全体の続落
市場全体が続落の場合、短期的には優良な銘柄も下がる可能性が高いです
まず、長期保有を決め込んだ銘柄以外、つまり少しくらい下がっても後に上がると予測の付く銘柄以外は一度手仕舞い(現金化)しましょう。
特に過大評価されたPERの高い銘柄、下方修正が見込まれる銘柄は、ずるずる下がっていきます。中には含み損を抱えている銘柄もあるかもしれませんが、さらに含み損が増える可能性が高いので、一度損切りして自分のポジションを整えましょう。

また、これから買おうと思っている銘柄は、いくら成長するとはいえ下落相場では周りの雰囲気に流されて逆に下がってしまうこともありえます。一呼吸おいてから購入する方が良いと思います。

下がると感じたら?その2

次に自分がこれまで「是非欲しい!」と思っていた優良な銘柄を再度ピックアップしてスクリーニングをかけましょう。妥当な価格まで下がったら買うチャンスを待ちます。

これまではPERが高くて手が出なかった銘柄が妥当な水準まで下落することは十分有りうることです。特にIPOで過大評価されていた銘柄などは上場時の半値まで落ち込む銘柄も有ります。

下がると感じたら?利益を狙う方法

上昇相場では「何を買っても上がる気がする」と感じることがあったかもしれません。逆に、下落相場では「何を買っても下がると感じる」と言い換えることが出来ます。

そんな時は空売りをしてみるのも一つの手です。特に最近好材料もないのに、上がりすぎている銘柄などは要チェックです。ただし空売りは信用取引ですので注意が必要です。保有銘柄の含み損をヘッジ(回避、軽減)させる程度に考えておきましょう。



【参考記事】
  • 株価がピークを付ける出来事 [はじめての株式投資] All About マネー
  • ライブドアショック!株大暴落 [はじめての株式投資] All About マネー
  • 急激な値動きに負けない株購入方法 略 [はじめての株式投資] All About マネー

    【参考リンク】
  • オールアバウトマネー用語集 押し目
  • オールアバウトマネー用語集 リスクヘッジ
  • オールアバウトマネー用語集 逆三尊
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