【ライブドアとフジテレビ】 村上ファンドの村上世彰氏とは?
ライブドアとフジテレビの攻防に世間の注目が集まっていますね。そして、そのさなかにいるのが村上という人物です。その、村上という人物っていったい何者なのでしょうね。
掲載日:2005年03月20日
株式関連コラム
世間に一躍名をはせた「東京スタイル」との抗争
昭栄の後もMACは次々と株を買い占めます。有名どころで言うと、サイバーエージェントなどですね。そして、2001年。自らの名を一機に世間に知らしめた「東京スタイル事件」が起こるのです。
東京スタイルは、売上(連結)625億円のアパレルメーカーです。売上自体は600億円強なのにもかかわらず、この東京スタイルという会社は1280億円もの現金や有価証券を保有していたのです。そして、会社側は、この潤沢は資産を使ってファッションビルを購入するという計画を発表していました。
そこで、村上氏の登場です。MACは、東京スタイルの株式を買い増しして、2002年1月15日の時点で9.3%を取得し、筆頭株主におどりでます。そして、1月31日に東京スタイルに対して、次の内容の株主提案権行使請求書を提出しました。
・ファッションビルへの500億円の不動産投資を中止すること
・現金や有価証券を原資として、自社株買いを行なうこと
当然のことながら、2月1日にこの情報が市場に流れました。東京スタイルが潤沢な資金を持って自社株買いを実施すれば、株価上昇は必至です。同社の株価は179円高の1319円でした。
さて、5月23日、午前10時、東京スタイルの株主総会です。MACは、さらに同社株を買い増し11.9%の東京スタイル株を保有、依然として同社の筆頭株主です。MAC側は当初、29%の外国人株主が村上側につくと予想していました。さらに、個人株主(8%)を味方につければ勝算充分との読みでした。壮絶な委任状争奪戦が繰りひろげられます。
これを迎え撃つ高野義雄社長の会社側は、譲歩戦略で大株主の信任を得ようとします。すなわち、長年続けた12.5円の配当を増配して、20円とすることによって、株主のご機嫌を採ろうとしたわけです。そして、123億円(10%)の自社株買いを提案し歩み寄ります。また、UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の支持を取り付けます。伊勢丹などの取引先なども東京スタイル側です。持ち合い株の多数派工作が事前に進んでいました。
結果は、MAC側の惨敗です。最大の敗因は、村上氏に好意的だった外国人投資家の保有株5%が、委任状を出さなかったことです。また、個人株主まで、会社側支持が多かったようです。おそらく、村上氏の提案が、当時の東京スタイルの株主にとっては過激(もしくは理解が出来なかった)すぎたということでしょう。
しかし、この「東京スタイル事件」によって、日本でも株主利益の在りかたを問う流れが確実に生まれた言っても過言ではないでしょう。
次回は、いよいよ村上氏とニッポン放送についてをご紹介します。
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この記事を執筆したガイド
- 藤村 哲也
- 中国株、日本株による資産運用アドバイザー。ライジングブル投資顧問株式会社代表取締役。元UFJつばさ証券投資情報部部長代理。低金利の時代の今、株による財産形成(投資)を幅広く勧めている。









