暮らしの歳時記

ガイド:三浦 康子

カラーコーディネーター、ラジオ構成作家の経験を活かし、季節感溢れる情報を発信。

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即効!風流美人レシピ

掲載日: 2005年 08月 23日

しっとり、水の協奏曲〜水琴窟を聴こう!

音色のルーツが排水だったなんて!?……水琴窟の歴史

蹲踞から流れた水が手前の穴に落ちて…♪水琴窟は日本の貴重な音文化のひとつ。ファンも多いのです。
水琴窟のルーツは蹲踞(つくばい)という手洗い場の排水設備。手を洗った排水を素早く土中に排出するためのもので、江戸時代初期、著名な茶人であり庭園作家でもある小堀遠州が考案したといわれています。当初は「洞水門(とうすいもん)」と呼ばれていました。

それがなかなかいい音を出すことがわかり、庭師によって改良が重ねられていきます。やがて、江戸時代中期にその構造が確立すると、いつしか「水琴窟」と呼ばれるようになり、“庭の片隅の目立たない脇役”から“庭園の名脇役”へと発展していったのです。単に排水するだけではなく、その水の響きに風情を見出すとは、なんとも風流!

その後、江戸後期に一旦廃れ、明治時代に再興したものの、昭和初期にはほとんど忘れられた存在となりますが、昭和57年に朝日新聞で紹介されたのを機に、再び注目されるようになりました。

日本水琴窟フォーラム…水琴窟について広く深い情報を提供しています

二種類の水滴が奏でるハーモニー……音色の秘密

水琴窟の音は水琴音と呼ばれ、瓶の中で水滴が反響することで音を奏でます。

この音はさらに流水音水滴音の二つに分けられます。水琴窟の本来の設置場所は手を洗う場所(例えば、伝統的な日本家屋の庭にある、石でできた蹲踞と柄杓があるところなど)。手を洗っている最中、流れた水が小石や瓶の縁を伝って流水音となり、瓶の内側の水滴音とハーモニーが生まれます。やがて手を洗い終えると、流水音が止み、静かな水滴音だけが響きます。

一滴一滴がクリアな音色を生み、重なり合う美しい調べ……。水琴窟の音色は、瓶の大きさや形状、底の水の溜まり具合、周囲の様子など、様々な条件によって変化しますので、ひとつとして同じ音の水琴窟はありません。

いったい、どうやって聴くの?……音色の聴き方

手前の竹って何するの?…耳をあててみて!聴こえる?
一般的に、地中に瓶を設置してある水琴窟の場合、耳を澄ませていれば地中から響く音色が聞こえますが、竹の筒を耳にあてて聴くものもあります。瓶が地上に置いてあるような場合も同様です。

そんなに大きな音ではありませんので、気持ちを集中しないと聴こえません。目を閉じて耳を傾ければ、さらにマル。心にまで響くことでしょう。


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