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| WebはPCを離れカーナビにも進出していきます |
Web技術の進化がもたらす情報の共有
以前、進化し続ける地図情報サービスという記事で紹介したGoogle Mapのマウスのクリック、ドラッグで簡単に地図を移動させることができる技術ですが、これはAjaxというJavascriptを使った技術です。これによってリロードの必要なく、目的の地図を瞬時に表示することができるようになりました。この技術は現在では地図情報だけでなく、Googleのメールサービス「Gmail」などにも使われています。またこの技術を利用したGoogle Maps APIが公開されていて、現在、マッシュアップ(複数の情報源から提供されるコンテンツを組み合わせているにも関わらず、1つのサービスのように利用できるWebサイトまたはアプリケーション)が盛んに行われています。その中でもGoogle Mapと不動産情報を組み合わせたHousingMapsなどが有名です。公開されている技術を有効に利用し、さらに便利な技術を生み出す。そしてそれを全てのユーザーが共有する。これもまた「信頼の上に成り立った情報共有の進化」の好例だと思います。
他にも前回の記事、ブログ検索サービスとネットショッピングの関係で紹介したテクノクラティジャパンというブログ検索サービスなどで利用されている「タグ」。これは情報の分類作業を運営者側ではなく、ユーザーが行うことによって、より自然で柔軟性に優れた分類が可能になる手法で、Folksonomy(Folks(皆の)taxonomy(分類学)という2つの言葉を組み合わせた造語)と呼ばれています。運営者側だけでカテゴライズすることでこぼれてしまいがちなニッチな情報も、ユーザー側がそれぞれの記事に沿って分類化すれば、ユーザーが欲している様々な情報にダイレクトにリンクすることができます。この手法もまた、マッシュアップ同様、運営者側とユーザー側相互の信頼があって始めて成立する手法です。
β版で公開する意味
ここ最近、様々なWebサービスがβ版として公開されています。SNSのmixiやYahoo!のブログ検索、商品検索、Googleニュースなども全てβ版でのサービスです。β版とはつまりまだ未完成の状態ということですが、以前であればその状態で一般に公開することはほとんどなく開発元や一部テストユーザーにのみ公開され、修正を重ねた上で初めて完成版として公開されるという形でした。それでは何故、最近はβ版で公開されるようになったのでしょう?実はこれもやはり「信頼の上に成り立った情報共有の進化」が重要なキーワードになっています。勿論、既に先発のサービスがあって後追いのため、少しでも早くサービスを開始することがビジネス的にも重要ということもありますが、それ以上に開発元だけで修正をしていくよりも、β版という形で一般公開してしまい、実際にユーザーに利用してもらいながらユーザーとともに修正、開発していく方が開発元、ユーザー両方にとって有益であるという考えが一般化したという点が大きいです。
これは以前の完成したページを閲覧するだけだった通常のWebサイトが主流だった頃では考えられなかったことかもしれません。しかしユーザーが積極的に参加し、コメント欄に書き込みが続く限り完成することのないブログが普及したことによって、ユーザーの意識も変化していったことが、β版普及の一助になったといっていいでしょう。




