七夕の基礎知識

なぜ「七夕」を「たなばた」と読むの?

暮らしの歳時記(ガイド・三浦 康子
ガイド:三浦 康子
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七夕に関する素朴な疑問

全国各地で七夕祭が開催され、夏の夜をロマンチックに彩っています。
7月7日は七夕ですが、どうして七夕と書いてたなばたと読むのか、疑問に思ったことはありませんか。

今でこそ、織姫・彦星の伝説や、願いごとを書いた短冊を笹に吊るすのが一般的ですが、もともとは、中国の乞巧奠(きっこうでん)というお祭りと、日本古来の行事が融合してできたもの。そのへんにこの謎を解く鍵がありそうです。



織姫と彦星〜七夕の恋物語

【豆知識】英語で天の川を「ミルキー・ウェイ」といいますが、これは、英雄ヘルクレスが赤ちゃんの時にゼウスの妻ヘラの乳房を強く吸い、飛び散った乳が天の川になったというギリシア神話からきています。(写真:天空星景色
古代中国を発祥とする乞巧奠は、皆さんもご存知の星物語から始まります。


天の川の西岸に住む織姫は、機織りの名手。毎日機織りに勤しんで美しい布を織り上げ、父親である天帝を喜ばせておりました。そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、東岸に住む働き者の牛使い彦星を引き合わせ、ふたりはめでたく夫婦になりました。

しかし、結婚してからというもの、あまりにも夫婦仲が良すぎて全く仕事をしようとしませんでした。これに怒った天帝が、天の川を隔ててふたりを離れ離れにしてしまいました。

しかし、悲しみに明け暮れるふたりを不憫に思った天帝は、仕事に励むことを条件に七夕の夜に限ってふたりが再会することを許しました。こうして、七夕になると天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、ふたりは年に一度の逢瀬をするようになりました。』
織姫=琴座の0等星・ベガである織女星(しょくじょせい)
彦星=鷲座の1等星アルタイルである牽牛星(けんぎゅうせい)

天の川ってなに?……宇宙物理学・天文学を学ぶ大学院生COBE氏が、天の川をやさしくレクチャーしています。



恋物語から乞巧奠(きっこうでん)へ

このふたりの逢瀬を祝い、織姫にあやかって機織りの技が上手くなるように、ひいては手芸や手習いの上達を願って、巧みになるように乞う祭り(奠)と言う意味の「乞巧奠(きっこうでん)」が催されるようになり、日本でも宮中儀式として取り入られるようになりました。ちなみに、旧暦の7月7日は今の8月中旬頃ですから、雨の心配も少なく星もきれいに見えたのです。


……織姫と彦星の話から乞巧奠に発展したことはわかりましたし、7月7日の夕べだから七夕になったのもわかります。しかし、なぜ「七夕=たなばた」と読むようになったのか? これが実に合点のいく話なのです >>>
掲載日:2006年06月13日

特集掲載期間:2011年6月8日〜7月7日