今回は、これから来る季節の変わり目に備えて、“肌の敏感”についてお話しましょう。
敏感肌という
肌タイプは存在しない
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| 季節の変わり目に起こりやすい肌の不調 |
では早速、アンケート内容と結果から…
■自分が敏感肌だと感じますか?
| ・YES | 50% |
| ・NO | 17% |
| ・わからない | 33% |
■では、敏感肌の方にうかがいます。敏感肌と認識したきっかけは何でしょうか?
| ・皮膚科医にかかったことがある | 50% |
| ・コスメカウンターの診断結果 | 0% |
| ・初めての化粧品で肌が荒れる | 25% |
| ・なんとなく敏感肌だと思う | 25% |
自分で、敏感肌と判断する人がなんと半数!
以前、日本女性の4人に1人は「自称敏感肌」と聞いたことがありますが、それをはるかに上回る数字です。次いで多かったのは、「わからない」という回答。この「わからない」には二通りあると私はみています。
実はこのアンケート、ちょっといじわる問題だったかもしれません。
というのも“敏感肌”なる肌質は存在しないから。先の「わからない」と答えた人のうち、「自分の肌のこと、よくわかんないもんね」という「わからない」と、もうひとつは「敏感肌かどうかって聞かれても、今はそんなことないし、でも…」とやむなく「わからない」と答えた人です。皮膚科医の話を伺った時にも、「○○○という成分へのアレルギー」は存在しても、敏感肌という肌タイプはない」と言われました。“敏感肌”とは、肌質ではなく、あくまでも肌の状態をさしているイメージでしょうか。
では、敏感肌って何?
では、敏感肌って何? ということになりますが、肌が敏感であること=敏感肌と考えたら、狭い意味での敏感肌とやや広い意味での敏感肌とあると思います。
狭い意味とは、何かに対してアレルギーを持っている。多数の人が何ともなくても、刺激になってしまう肌。食べ物に例えてみると、多数の人が普通に口にするお蕎麦や卵ですが、アレルギーを持っている人にとって時に命に関わる“モンダイ物質”になります。肌も同じ。受け付けない症状として、赤く腫れたり、ただれたり、発疹が出たりします。
それより少し広げた意味での敏感肌が、私たちが日頃よく使う意味での敏感肌。敏感肌というより、肌が過敏になっている時と表現するのが近いように思います。
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| 敏感になっている時の肌状態 |
右の肌断面図を見ると、角質層がレンガのように積み重なり、その隙間をセメントで埋めるように細胞間脂質でつないでいます。その上にベールをかけるように覆っているのが皮脂膜。通常は、この皮脂膜や細胞間脂質によって、水分の蒸発を防いだり外部の刺激(今なら花粉もそうですね)の進入を防ぎます。いわゆるバリア機能です。
過敏になっている肌は、このバリアが崩れてしまっています。守るものを失くした肌は、水分を保つことができず、外部の刺激をもろに受けることになり、ぴりぴり・ちくちくといった実際の痛みを感じたり、炎症を起こし赤くなったり、吹き出物ができたりするのです。化粧品も肌にとっては一種の異物といえるので、このような刺激を感じることがあるのです。
しかし、ひとつの化粧品を使って「すごい刺激を感じた」または「2〜3回使ってぴりぴりした」といって、「私は敏感肌」と決め付ける必要はありません。少し時間や日を置いて使った時に何ともなければ、刺激を感じたのはたまたまだったということで、誰にでも起こり得ること。
季節の変わり目、疲れや寝不足、女性ならではのサイクル等で、肌の調子の良し悪しがあります。すぐに、自分は敏感肌だと決め付けたり、あきらめたりするのは早計です。むしろ自分の肌が、今は過敏になっているという状態を認識することの方が大事なのです。必要以上に心配しすぎるのも良くない事ですが、かといって、かゆみや赤みが続いている状態を無視して無理して使い続けるのも問題。今が、たまたま過敏な肌状態なのか、アレルギーなのかを見極める必要があります。
ちなみに、化粧品を肌につけた時、肌トラブルとまでいかないけれど、ちょっとの間だけぴりぴりとかむずむずした違和感を感じる刺激のことをスティンギング刺激と呼びます。アレルギーではないけれど、ちょっとした刺激を感じやすい肌。こういう人をスティンガーといいます。
刺激を敏感に感じてしまうスティンガーについてもっと詳しく!
突然の肌荒れにやっておきたい対処法とは?




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