どうなる? もしものときのお金

大震災から生活を立て直すお金の話

ふたりで学ぶマネー術(ガイド・平野 泰嗣
ガイド:平野 泰嗣
なんとか無事でよかったけれど、この先の生活が心配……

なんとか無事でよかったけれど、この先の生活が心配……

2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とした巨大な地震(通称:東北関東大震災)が発生しました。未だ被害の全容は掴めない状況ですが、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さま、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。今回は、被災された方々が少しでも早く経済的に立ち直れるように、被災者支援制度など災害とお金に関する情報を紹介します。

【記事のインデックス】
まずは身の安全の確保を……1P目
公共料金とローンの支払いは?……2P目
国の支援制度を活用しよう……3P目
私たち1人1人が支援の輪を……3P目

大震災に見舞われて、被災された方々は、「とにかく助かって良かった」という安心感とともに、家族の安否が分からない不安、二次災害の恐怖、大切な家族や家財を失ってしまったショックなど、さまざまな思いで、心身ともに疲れ果てている状況かと思います。そして、将来の生活に関して、お金の面での不安もあることでしょう。


まずは身の安全の確保を!

ご家族の安否と同時に、大切な家財が無事か一刻も早く知りたいという思いで一杯かもしれません。けれども、余震などによる家屋の崩壊など二次災害も予想されます。一時帰宅が許可されるようになるまでは、くれぐれも独自の判断で行動なさらないようにしてください。

■持ちだすものは優先順位をつけて
一時的に家に帰ることが許された場合でも、安全が確認されて避難勧告が解除されるまでは、家財の安全の確認と貴重品の取り出しにとどめ、速やかに家を退去しましょう。短時間しか家にとどまれないことを考えると、予め、持ちだしリストと確認したい家財のチェックリストと作成しておくと良いでしょう。予想以上に家の被害が大きく、何から手をつけたら良いのか、ただ呆然と立ち尽くしてしまうことも考えられるからです。

●優先的に持ちだすことが望ましいもの(お金にかかわるもの)
・現金
・本人確認資料(運転免許証、パスポートなど)
・預金通帳、キャッシュカード
・クレジットカード
・印鑑、印鑑登録カード又は住民基本台帳カード(住基カード)
・健康保険証、年金手帳などの社会保険関係の証明書
・保険証券、有価証券
・土地や家屋の権利証(登記済証)
・情報を管理しているパソコン

■現金:損傷銀行券の引換え基準
日本銀行では、銀行券が破れたり、燃えたりした場合には、表・裏両面があることを条件に、下記の面積基準で新しい銀行券との引換えを行っています。(灰になった銀行券は、その灰が銀行券であることが確認できれば面積に含みます。)
・面積が3分の2以上の場合は全額として引換え
・面積が5分の2以上、3分の2未満の場合は半額として引換え
・面積が5分の2未満の場合は銀行券としての価値は無く失効
※詳しくは、日本銀行HPをご参照ください

■預貯金
被災地域で停電やシステム障害により、銀行ATMが使えず、キャッシュカードが役に立たない場合があります。通帳から現金を降ろす場合は、通帳の他に届出印と本人を確認できる資料(免許証やパスポートなど)が必要になります。今回の大震災では、預金通帳や印鑑がない場合でも、1口座あたり10万円を限度に引き出しの手続きができるように一部の銀行で対応しています。

■被害状況などを写真に記録する
家の中に入って、少し歩けるようであれば、安全に十分配慮して、被害状況を確認しましょう。どのような家財があったか記憶に頼ることは難しいし、被害状況を言葉で説明するのも難しいので、可能であれば写真を撮ると良いでしょう。少し余裕ができた時点で、損害保険金の請求を行う場合もあるでしょう。その際に、活用できます。

>>公共料金や住宅ローンの支払いはどうなる!?

掲載日:2011年03月15日

2011年 総決算ランキング掲載期間:2011年12月1日〜2012年1月10日