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| このように隣家が迫っている住宅密集地では、延焼を防ぐことがとても重要になってきますね |
まず、隣家などからの延焼を防ぐには外壁や屋根、開口部に、耐火性に優れた材料を使うことが求められます。材料や施工方法などによっては耐火性に差がありますし、敷地条件(防火地域、準防火地域など)によっても適切な素材が異なるため、コストやデザインだけでなく、性能についても調べたうえで選ぶ必要があります。
外壁材には耐火構造部材(または準耐火構造部材)に認定されているものがあり、窓やドアにも防火性の高いものがあります。必要に応じて、窓ガラスを網入りのものにしたり、玄関ドアを防火戸に認定されたものを採用しましょう。雨戸に代わって設置する家が多いスチール製やアルミ製の窓シャッターは防火という点からも有効です。なお、準耐火構造に認定されている外壁材を建物全面に使用すると、火災保険料が安くなるケースがあります。
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| ヘーベルハウスでは、延焼の恐れがある軒天井は準耐火構造認定を取得している不燃材で、約180℃を超えると加熱発泡材が発泡して通気ロをふさぎ、炎の侵入を防ぐしかけになっているのだとか |
こういった部材や仕様の選択にあたっては、住宅性能表示制度の耐火等級も、選択の参考になるでしょう。住宅メーカーによっては、カタログなどで自社の仕様についての説明をする際に、住宅性能表示制度の耐火等級を表示していることがあります。住宅性能表示制度では、建築基準法で規制されている内容と重複している事項もありますが、住宅性能表示制度ならではの規定もあります。建築基準法に定める基準に適合するレベルについては「等級1」などとなっています。等級の数字が大きくなるほど、性能が上回ることになりますので、各事項の等級とその内容を見て、自分が希望する住宅の内容や、検討している住宅商品のスペックと比べてみると判断の目安になるでしょう。
一戸建ての場合、「火災時の安全に関すること」では主に次の3事項について細かな内容が定められています。(該当部分だけ抜き出しています)
住宅用火災警報器の設置については、感知し警報を発する装置が
□住戸全域に設置→等級4
□すべての台所及び居室に設置→等級3
□すべての台所及び寝室に設置→等級2
□すべての寝室に設置→等級1
開口部については、火炎を遮る時間が
□60分相当以上→等級3
□20分相当以上→等級2
□その他→等級1
開口部以外の外壁・軒裏などについては火熱を遮る時間が
□60分相当以上→等級4
□45分相当以上→等級3
□20分相当以上→等級2
□その他→等級1
また、延焼を防ぐにはプランニングも重要です。例えば、隣家がすぐ近くに迫っている住宅密集地では、隣家と接する部分には、できるだけ開口部を設けない間取りにすることも、予防策としてはよい方法です。
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| 敷地条件によっては、どこにどんなサイズの窓を配置するかも、住宅の耐火性と無関係ではないのです |
さらに、意外とウィークポイントになりやすいのが、給気口や換気口など。万が一、隣家から出火した場合、給気口や換気口から炎が侵入して、室内が被害にあうというケースもあるのだそうです。それを防ぐためには、隣家の間取りを考慮すること。例えば、隣家のキッチンなど火災の発生が考えられる場所からは給気口や換気口を離す、といったことです。また、「防火ダンパー付きガラリ」の給気口や換気口などを採用するのもひとつの方法でしょう。
このように、住宅の耐火性は、内側と外側の両面から、細部にわたって考える必要性があります。住宅メーカーによっては、すでに標準仕様で高い耐火性を備えている場合もありますので、自分が検討している住宅商品の仕様がどのようになっているのか、早い段階で詳しく調べてみるとよいでしょう。
特集掲載期間:2012年1月25日〜2012年5月9日