4月のテーマ
幸せは今、ここにある!
第1週:景気回復の証拠がここにあるこれを見よ、世の中こんなに右肩上がり!
団塊世代の退職は、現役世代に何をもたらすか?
このような背景で、企業は、これからも永続的な発展を前提に考え、少子高齢化の下で経済成長を遂げようと工夫をします。それには労働力が鍵で、特に能力ある人材のリタイアに備えた環境整備が急務となっています。そこで、高年齢者雇用安定法の改正がこの4月より施行されました。継続雇用制度とは、現在雇用している高年齢者が希望するときは、その従業員を定年後も引き続き雇用するというものです。定年の年齢は今の設定のまま、その従業員を退職させず引き続き雇用する「勤務延長制度」と、定年に達した従業員を一度退職させた後に再度雇用する「再雇用制度」があります。
この制度によって、ところてん式の昇格、昇給は今までどおりというわけには行かないかもしれません。ただし、継続雇用制度は安定した雇用が確保されればよく、必ずしもその従業員の希望通りの職種、労働条件でなくともよい、というものになっていますから、高齢者の中でも、二極化となりそうです。席だけでも用意してくれた、という高齢者と、今までの経験と実力を引き続き期待されたポストに残してもらえる、という高齢者の二極化ということです。
となれば、能力のある大先輩がたくさんいる職場では、大量退職により現役世代にチャンスが広がるとまでは行かないかもしれません。
パート、派遣スタッフの時給アップは何を意味するか?
前回記事「1ヶ月で○○円のアップ!西日本が有利」でお伝えしたとおり、正社員と同等かそれ以上に派遣スタッフの時給がアップしていることや、人材派遣会社が「高齢者派遣事業」への進出に注目している現状を考えると、思ったほど現役世代の正社員のみに景気拡大の恩恵があるとは言い切れないのではないでしょうか?企業にとって、都合に合わせて人件費を調整できる雇用としては、パート・アルバイトや派遣スタッフの採用です。特に、規制緩和により派遣スタッフを取り巻く環境がどんどん整い、技術のある派遣スタッフが、時給の高い職場を転々とすることも可能な時代となってきました。重要な仕事に関しても、正社員は最低限に押さえ、ほとんどをタイムリーな契約雇用で能力のある派遣スタッフに任せる、という形態が普及するのも時間の問題かもしれません。
では、やはり厳しいのかというとそうではなく、男女、年齢にかかわらず、実力がある人材の登用には積極的です。たとえば、育児などで職場から離れた女性で、しかも30代後半〜40代であっても、即戦力として各企業が中途採用を行なっています。重要なポストにもどんどん再雇用をしている報道が後を絶ちません。従来であれば、年齢、ブランクで再就職をあきらめていた層にも、チャンスは広がりつつあるようです。
結局、バブル崩壊以後の企業が経験から得たものは、「良い人材を確保し、効率よく利益を伸ばす」ということ。春闘で賃金アップは伝えられているものの、満遍なく誰もが豊かに、というわけではなく、右肩上がりの人はさらにアップし、横ばいの人はこれからも横ばい、という現実が待っているようです。
企業が右肩上がりだからといって、社員全員が右肩上がりという時代ではないとすれば、どんな世代でも、男女どちらでも、アピールできるスキルや人格をさらに磨いて右肩上がりグループに位置できるよう、日々の努力や研鑽は不可欠なのかもしれません。
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