高齢出産

ガイド:大葉 ナナコ

バースコーディネーターとして活躍するガイドが、実践育児情報をわかりやすく発信。

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掲載日: 2009年 06月 30日

不妊治療に必要な心のケア

検索エンジンに「不妊」と入力すると、実に多くのサイトにヒットします。しかし内容の多くは「治療情報」であり、心のケアや社会的背景に関する記事は少なめなのが現状です。

赤ちゃんは授かりもの

赤ちゃん
赤ちゃんは望んだらすぐに授かるというものではありません
不妊気味だったり、なかなか授からない日々に悩む人は、専業主婦にも兼業主婦にも、職業にも差はなく、まんべんなくいらっしゃいます。日本では不妊症に悩むカップルは10組に1組とも言われ、誰にとっても不妊気味な時期をすごすことはあり得ること。赤ちゃんは望んだらすぐに授かるものではないという概念も、少しずつ認知されてきたようです。

赤ちゃんは授かりもの。「命は思い通りには作れない」と考える私は、「子作り」という言葉に疑問を持っています。「妊娠」「不妊」「未妊」は人生と家族と仕事、性と体、そして心や生育暦、関係性が絡む真剣にならざるを得ないテーマ。当人同士の価値観や家族観にも関わってくる、デリケートなテーマです。悩んでいる人にはどのように接するといいのか、赤ちゃんを望む人たちへの心のケアを周囲の人たちも知っておくとよいはずです。

不妊治療を選択しない割合は6%

不妊期について、社会学的な視点から「不妊の社会学」などの講義を行われている白井千晶先生のセミナーに参加してきました。白井先生は早稲田大学などで非常勤講師をされ、お産に優しい情報誌『REBORN』の編集スタッフでもあります。

セミナーの中で、「赤ちゃんが授からないときに、不妊治療に通わない選択をする割合はわずか6%」との報告もありました。逆に言うと、94%のカップルが治療を選択しているという現状です。生殖技術の発達と引き換えに、「治療を受ければ必ず授かるはず」という誤解が社会に浸透しているという指摘がありました。

多くの人が「治療をしさえすれば」という認識があることによって、治療を選択しない、または治療をお休みする、という選択がしづらい社会構造にもなっています。白井先生の講座に参加したある不妊治療中の女性は「不妊治療さえなければ、授からない、ということで諦めがついたのに」とコメントをされました。

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