社会ニュース/よくわかる政治

アフリカ最古の共和国が国家存亡の危機

アフリカ最古の共和国として知られるリベリアが内戦で揺れています。リベリアについての基礎知識とともに、政情不安の国が多いアフリカの事情をみていきます。

執筆者:辻 雅之


(2003.07.30)

1ページ目 【アメリカとの関係が深いリベリア】
2ページ目 【2次にわたるリベリア内戦】
3ページ目 【アフリカ諸国の政情不安】

【アメリカとの関係が深いリベリア】
国旗がアメリカとそっくり


こちらも要チェック! 政治についての基本知識と基本用語

アフリカ西部にある北海道ほどの面積の国、リベリア。「リベリア船籍」という言葉を聞きませんか? リベリアはパナマとならぶ世界的な「便宜置籍国」として知られています。「船の国籍」である船籍を安い手数料で登録してくれるので、世界各国の船がリベリア船籍として登録されています。

この国、アフリカでは数少ない第2次世界大戦以前からの独立国です。1822年、アメリカで奴隷から解放された黒人たちが、この地にやってきて建国したアフリカ最古の共和国。そのため国旗もアメリカに似ており、地名にアメリカ風のものがつけられたり、いまでもアメリカドルが通用したりと、アメリカとの関係も深い国です。

 

そんなリベリアが今、内戦のさなかにあります。すでに1989年から96年までの内戦で万単位の人びとが犠牲となり、そして昨年から続く新たな内戦で多くの人が命をおとしているといいます。いったい、どうなっているのでしょう。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます