IT業界トレンドウォッチ

ガイド:水上 浩一

小規模のECサイトから大手企業のネットソリューションまで幅広く活躍

 

掲載日: 2007年 07月 13日

日本語版YouTubeの対抗馬となるのは?

前回、「2007年上半期を賑わしたニュースとは?」の最後でも書きましたが、YouTubeの日本語版がスタートというニュースは今年下半期以降の特に動画関連サービスの中で大きな話題となるでしょう。

今回はYouTubeの日本語版は今までと何が違うのか?そして日本製の動画投稿サービスはYouTubeにどう対抗していくのかなどについて見ていきます。

10ヶ国語に対応したYouTube

10ヶ国語に対応したYouTube日本語版トップページ
10ヶ国語に対応したYouTube日本語版トップページ
前回の記事で日本人動画投稿サイト利用者の実に93.3%がYouTubeを利用している(インターネット白書2007調べ)と紹介しましたが、それ以外にも今月6日に発表されたインフォシークの2007年上半期検索キーワードランキングで、「無料」、「2ちゃんねる」を抑えて1位を獲得。ネットレイティングスが発表した5月の動画共有サイトの月間利用者数でも2位以下を大きく引き離した1位と、だんとつの強さを見せています。

そしてついに先月19日、日本語版が開始。それと同時にイタリア、フランス、ブラジルなど日本を含め10ヶ国に対応したYouTubeをスタートさせました。今までも日本語で検索したりタグをつけたりは可能でしたが、今回の日本語版によって、ヘルプ、カテゴリなど全てが日本語となり、今までは英語サイトということで敬遠していたユーザーも今後は気軽に利用するようになるでしょう。

携帯電話での視聴、投稿の実現を目指す日本語版YouTube

現在は、本家、米国版の単なる日本語化という印象がありますが、今後は日本版独自のカテゴリ、チャンネルなども増設していくということです。しかし、それ以上に期待されているのが、携帯電話での視聴、投稿機能の早期の実現です。

日本語版が開始された先月19日にパリで行われた「Google Press Day」の中で、YouTubeの創業者などが、Googleの日本オフィスでパリとの中継会見の中でも、日本版の今後の展開として、携帯電話を使ったサービスに関して、早く対応していきたいとの見解を示しています。

日経リサーチが今月2日に発表した「携帯電話の動画コンテンツ利用」に関する調査結果によると、現時点で携帯動画コンテンツを「視聴、ダウンロードすることがある」と回答したのは12.1%でしたが、YouTubeが携帯電話で視聴できるようになればこの比率はもっと高いものになるでしょう。

YouTubeが今まで以上に人気を得るためには?

インターネット白書2007によると動画投稿サイトを閲覧したことのあるユーザーは92.0%と高い数値を示していますが、投稿したこともあるユーザーは8%と日本において、動画投稿という行為はまだまだ敷居が高いという結果が出ています。

つまり、動画投稿サイトを今まで以上に活性化させるためには、視聴のみのユーザー以上に投稿するユーザーを多く確保する必要があります。その点においてYouTubeは日本の動画投稿サービスと違い、世界中のユーザーからの投稿動画を扱えるという点でやはり現時点では圧倒的優位は動きそうにありません。

ただYouTubeが今後、日本版として展開していくためには、いかにして日本の投稿ユーザーを獲得していくかが大きな課題となることは間違いありません。動画投稿に不慣れな日本人ユーザーの意識をどう変えていくのか?YouTubeの今後の策が注目されます。さて、そんな中で日本の動画関連サービスはどうやってYouTubeに対抗していくのでしょう?次のページで見ていきます。

<次ページではYouTubeの対抗馬となるべく日本の動画関連サービスについて見ていきます。>

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