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ガイド:水上 浩一

小規模のECサイトから大手企業のネットソリューションまで幅広く活躍

 

掲載日: 2005年 11月 30日

松井証券 松井社長インタビュー2

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今回は前回の松井証券社長、松井道夫氏のインタビューの続きです。ご自身の社長業について中心に伺っていきます。松井氏は社長業が嫌いと言うことですが、何故、社長業が嫌いなのか?そして社長に必要なことについても語って頂きました。

ホールセールとリテール、日本と米国の違い

ガイド:
インターネットにはロングテールというマーケティング 用語があります。それは証券業界に当てはめて考えてみると、ホールセールとリテールがそれに近く、商い高としては、ホールセールの方が大きいですよね。

松井証券は、リテールをインターネットで取りに行きましたが、回りには、リテールのように少ないところで回していてもストックは限られている、と言われていました。でも松井社長は実はフロー(流通性)に注目していました。 そして松井証券がユーザーの視点に立った戦略でユーザーの使い勝手を最優先したことにより、リテールのフローがものすごく増大していきました。実際にそれがキーポイントになったわけですが、ここまでお話を伺っていて感じたことは、 実はロングテールとかそういったマーケティング的というよりは、もっと大局的な考えだったということなのですね。

松井:
大局的にというよりも、今のストックとフローのいわば勘違いのように、私が指摘するまで誰も気付かなかったんです。 ところがだんだんわかってきた。もちろんホールセールもリテールも両方存在しますが、 日本のホールセールというのはアメリカのホールセールと比べると、そもそも規模が違いますからね

ガイド:
それは規模が小さい、ということですか?

松井:
そうです。私は毎年IRで欧米を訪問して機関投資家に会いますが、年金などの機関投資家の規模は巨大です。中にはミーティング場所が古城みたいなところで、そこで正体不明のおばさんが出てきたりするんです。後で調べると、そのおばさんが5兆円ぐらいのファンドを運用している人だったりするわけです。日本での常識を超えた世界です。とにかくケタ違いで比較になりません。

ガイド:
ということは、松井証券でも個人が自分でファンドを組み合わせるシステムを作ろうとしているのですか?

松井:
いや、だからそれは野村證券がやることだと言ってるわけです。今、日本では個人の金融資産は1,400兆円です。中でも特に団塊の世代が、一番お金をもっている。その方々の遺産相続や退職金などを含めると、1,400兆円の内の3,4割ぐらいのシェアではないか。そうするとその世代の投資比率を考えると、その内1割は株に投資するのではないか。さらに、それをインターネットで回したらどのくらいになるだろうかということです。去年、個人の売買代金が160兆円、その内の130兆円がインターネットでした。今後は今の5倍くらいはいくでしょう。そういうことを踏まえて、私は当社の中間決算発表の時に、これからすぐにも1日50億株(取引)いきますよと言ったのです。 でも誰も本気にしなかった。そうしたら、この間36億株いきました。(取材日は9月27日です) 1日50億株(取引)は当然考えられる話なんですよ。

でもそういう発想力が無く、過去の延長線上でしか物事を考えずに世の中の変化を否定していると予測できないのです。これだけ私が「ありえない」ということを当てているにもかかわらず、まだ信じない。その結果、どういうことが起きるか。怖いですよね。

ガイド:
サーバ負荷はすごいでしょうね?取引が1日何十回もですからね。

松井:
それでもしシステムダウンしたら、一番迷惑がかかるのは投資家、お客さんです。取引できないというのは本当に致命的なんです。これだけは絶対に回避しなければならないということを、松井証券は肝に銘じてやっています。

ガイド:
システムの増強が急務ということですね。わかりました。

<松井社長は社長業が嫌い?その理由は次ページで>

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