これで達人！通勤電車はアイデアの宝庫！(3ページ目)

まずはセグメンテーションを行おう！

赤島：「本田君、マーケティングの初期段階で重要なことは自社のお客となりそうな顧客を絞り込んでいくことなんだ。この顧客の絞込みの際に利用される手法はセグメンテーションって呼ばれているんだけどな。」

本田：「セグメンテーション？」

赤島：「そうだ。このセグメンテーションではいろいろな属性から顧客を細分化していくんだ。たとえば次のような属性項目が挙げられるんだぜ。」
性別、年齢、家族構成、所得、職業、教育水準、宗教、人種、世代、国籍、社会階層など国、地域、県、都市部、地方など◎ライフスタイル：常識家タイプ、指導家タイプ、芸術家タイプ、職人タイプなど◎パーソナリティ：衝動的、社交的、保守的、野心的、権威主義的など◎顧客利益、ロイヤリティー、顧客の状態（潜在的顧客、新規顧客、固定客など）◎購買準備段階（認知している、関心あり、購入希望あり、購入意図ありなど）◎製品に対する思い入れ（熱狂的、肯定的、無関心、否定的、敵対的など）
本田：「実にいろいろな属性があるんですね。」

赤島：「ああ。この属性の中から自社の状況に応じて顧客を細分化していくんだ。今回は最も単純な方法で性別と年齢からセグメンテーションを行っていくとするか。」

本田：「性別と年齢ですか・・・」

赤島：「そう。じゃあ、まずは乗客を男女別に分けてそれから年代別に振り分けていくことにするか。それから、10代男性、10代女性、20代男性、20代女性・・・という風に細分化していこう」
　
本田：「わかりました。次のように乗客を細分化するんですね。」

デモグラフィック（実態人口統計）による分類

ジオグラフィック（地理的）による分類

サイコ・グラフィック（心理的傾向）による分類

行動特性による分類

10代以下男性	10代以下女性
20代男性	20代女性
30代男性	30代女性
40代男性	40代女性
50代男性	50代女性
60代以上男性	60代以上女性

赤島：「よくできたじゃないか、本田君。それじゃあ、次のステップへ移るとするか。」

続いてターゲティングを行おう！

赤島：「本田君、マーケティングでは顧客を属性によって細分化した後は、自社の商品やサービスにマッチした顧客層を定めるターゲティングを行うんだ。」

本田：「属性ごとに大まかな特徴があるから、ターゲットを絞り込むことによって商品がヒットする確率を高めるっていうことですね。」

赤島：「さすが会議室マーケッターの本田君だけあって、理論はお手の物だな。」

本田：「赤島主任、そんな冗談はさておいて、早くターゲティングを進めましょう。」

赤島：「おお、そうだった。我々には時間がなかったんだ。そうだな、今回のビジネス書プロジェクトは若いビジネスマン向けの企画だから、20代、30代の男性をターゲットとして行こう。」

10代以下男性	10代以下女性
20代男性	20代女性
30代男性	30代女性
40代男性	40代女性
50代男性	50代女性
60代以上男性	60代以上女性

通勤電車で乗客を属性で細分化し、ターゲットを絞った二人。いよいよ通勤電車でマーケティング戦略を立てる段階へ！果たしてどんなマーケティング戦略が立てられるのか？続きは次ページで！