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燃油サーチャージにみる航空運賃のカラクリ(2ページ目)

航空運賃に上乗せされる燃油サーチャージが上昇する中、「料金がわかりにくい」などの苦情が殺到! そこで、燃油サーチャージとはどんなもの? イマイチわかりにくい仕組みを、徹底解説します!

執筆者:志田 玲子

燃油サーチャージとは?

画像の代替テキスト
原油高の影響で、燃油サーチャージも上昇気流に乗りっ放し! もう羽を休めることは忘れた?
燃油サーチャージとは、航空会社の企業努力で吸収しきれない燃油価格の一部を、乗客が負担する追加的な運賃。対象は国際線で、通常の航空運賃とは別に、支払わなければなりません。

導入のきっかけは、1996年から激しくなった原油価格の不安定な動き。これが燃油価格にも反映され、航空会社のコスト増を招きました。そのため、「コスト上昇分は、乗客にも負担してもらわなきゃやっていけない!」と、2001年に導入されたという次第です。燃油サーチャージは、燃油価格が下がれば当然安くなりますが、昨今の原油高に連動し、ここ最近は上昇トレンドにあります。その金額は、航空会社ごとの判断で決まりますが、実際には、1ページで見たように見事な横並び……。

燃油価格の動向を踏まえ、3ヶ月毎に見直し

では、燃油サーチャージは具体的にどんな風に決まるの? 燃油サーチャージの金額は、燃油価格の変動を踏まえ、原則として四半期ごとに見直されます。つまり、3ヶ月間は固定され、その間金額は変わらないということ。通常、発券開始月の1.5ヶ月ほど前に各社が発表します(1ページ参照)。見直しの際、基準になる燃油価格は、直近3ヶ月間のシンガポール・ケロシン市況価格の平均(ケロシンは航空燃料の意)。同価格が3ヶ月間平均して1バレル45ドルを下回った場合、燃油サーチャージは廃止されます。ただ、現在の原油価格の動きを踏まえれば、廃止など夢のまた夢……。

ちなみに、国はトラック業界にもサーチャージ制度を導入したい考えですが、当の業界側は「荷主に値上げを理解してもらうのは困難」と、難色……。

さて、燃油サーチャージの代金は通常、旅行会社が航空会社に代わって徴収します。しかし、燃油サーチャージを明記している旅行パンフレットはほとんどなく、「料金体系がわかりにくい」などの苦情が殺到! 爆発する旅行者の不満に対し、肝心の業界は…… → 次のページへ
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