社会ニュース/よくわかる時事問題

危ない「中国製品」これだけの理由

中国で「段ボール肉まん」摘発! 他にも、食品から歯磨きまで様々な「中国製品」で、有害物質の混入などが発覚しています。そこで、危ないのはどんな商品? 人体にどんな害がある? 徹底検証してみると……

執筆者:志田 玲子


※2007年7月19日の現地インターネット報道により、「段ボール肉まん」が番組制作サイドの捏造であることが判明しました。以下の文章は7月17日に作成しています。ご了承下さい。


画像の代替テ+キスト
大腸菌まで検出! 中国の加工食品の危機が、日本の「土用の丑の日」をピンチに陥れる?
写真提供:フリー画像素材EyesPic
中国で「段ボール肉まん」摘発! 他にも、食品から歯磨きまで様々な「中国製品」で、有害物質の混入などが発覚しています。そこで、危ないのはどんな商品? 人体にどんな害がある? 徹底検証してみると……

【CONTENTS】
■1ページ…… 「段ボール肉まん」だけじゃない! 「土用の丑の日」もピンチ?!
■2ページ…… 海外では食中毒が多発! せき止め薬で死者が多数発生!
■3ページ…… 国内では土鍋から有害物質! そしてついに、スーパーのかば焼きからも……
■4ページ…… 「段ボール肉まん」捏造の真相は?

あきれた偽装! 中国で「段ボール肉まん」摘発!

7月12日、中国・北京市の露店で発覚した「偽装肉まん」の違法販売。その手口は、使用済みの段ボールをカセイソーダ(劇物)に浸して黒っぽい色に変え、刻んで段ボール6・ひき肉4の割合で混ぜ込むというもの。見た目も食感も本物と見分けがつかないため、消費者は見事にだまされてしまったというわけです。この背景にあるのは、豚の感染症の流行とその飼料であるトウモロコシの価格高騰。値上がりした豚肉の量を減らす究極のコスト削減策と言えそうですが、販売業者自身は「食べない……」。

そう言えば、日本でもつい最近、食肉加工販売会社が豚肉などを混ぜ合わせたひき肉を「牛ミンチ」と偽り出荷していた事件が起こりました。この業者も「目的はコスト削減」。なりふり構わない経費削減は、国を問わない?

ところがその後、「段ボール肉まん」は番組制作サイドの捏造であることが判明! その真相とは…… → 4ページへ

「土用の丑の日」が危機?! 「中国製かば焼き」は輸出禁止!

中国製品ではここ最近、安全上の問題発覚が相次いでいます。7月4日には、同国企業6,362社が製造した食品など7,200製品の安全検査で、約2割が国の合格基準を満たしていなかった事実が判明。また、加工食品を輸出する企業41社には輸出禁止措置がとられ、このうちウナギのかば焼きなどを日本へ輸出する11社には、大腸菌が検出されるケースまで発覚……。その余波で、日本国内のコンビニ・チェーン店では、「土用の丑の日」(7月30日)向けのかば焼き重の予約受付を中断! 需要のピークを控え、かば焼きは値上がりに向かう?

こうしたニュースを聞くと、「食料輸入大国」日本の消費者としては、「食の安全」に対する不安を抑えきれないのが正直なところ。そこで、「中国製品」の安全性を徹底検証! 危ないのはどんな商品? 人体にどんな害を及ぼす? まずは海外編から見てみましょう! → 次のページへ
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