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「悪く思わないで」と伝えたいときに

「personal」という英語には、日本語で現せないほどさまざまな意味が込められている。個人を重んじる英語圏の文化ならではの、「personal」の使い道について考えてみましょう。

執筆者:須子 はるか

「personal」という英語には、日本語で現せないほどさまざまな意味が込められている。個人を重んじる英語圏の文化ならではの、「personal」の使い道について考えてみましょう。


「personal」は特別な言葉
英語での例文


「personal」は特別な言葉

「personal」は特別な言葉
「personal」という英語は、日本語の「個人的な」という言葉以上に重みのある言葉です。そもそも、「個人」のあり方が「組織」よりも優先されがちなアメリカなどの英語圏の国々。この言葉のニュアンスを理解できるようになると、文化的な側面に対しての理解度もあがってきたと言えるのではないでしょうか。

たとえば、話題を選ぶとき。とくにアメリカでは、相手の了解がないと基本的に「personal」な話題に触れることはありません。逆に、政治やスポーツの話題など「public」な話題はどんどん議論します。日本では比較的政治などの話題が敬遠されやすく、家族の話題などが多いことを考えると、会話の質がだいぶ違うということが感じられるのではないでしょうか。

次に、「personal」という言葉の上手な使い方について見ていきましょう!



英語での例文

それでは、具体的に「personal」という言葉はどのように使われているのでしょうか?さっそく、いくつかのすぐに使える英語表現をご紹介します!

I will not attend tomorrow's class for personal reasons.
(個人的な事情でクラスに出ることができそうにありません)

このように言われたときに気をつけなければいけないことは、「personal reasons」が具体的に何かということをあまり突っ込まないということです。なぜなら、理由を言いたいのであれば普通に口にしているはずであり、あえて「personal reasons」としているからにはきわめて個人的な、できれば言いたくないような事柄が原因である可能性があるからです。

I would like to leave the company for personal reasons.
(私事により、会社を辞めたいと考えています)

日本語でよく使うのは「一身上の都合」という言葉ですが、こちらも同様の意味をもっています。

Nothing personal.
(悪く思わないでください)

この言葉は、「自分の個人的な考えではなく、組織などの力によってそうせざるをえない」というような場合に使われる言葉です。

類義語としては、ほかにも、
●Don't get me wrong.
●No offence.
●Please don't take offence.
といった表現でも、「悪くとらないで」「悪く思わないでください」という気持ちを伝えることはできます。




言葉の違いは文化の違い。言葉を通して、それぞれの価値観を改めて見つめなおすというのも面白いかもしれません。

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