孫との旅を楽しむ

あらや滔々庵!山代温泉の老舗旅館は抜群の居心地

温泉(藤田 聡
ガイド:藤田 聡
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あらや滔々庵で滞在を満喫!

大聖寺藩ゆかりで魯山人も泊まったという御陣(おちん)の間

大聖寺藩ゆかりで魯山人も泊まったという御陣(おちん)の間

和風バー有栖川山荘の掘りごたつ式カウンター

和風バー有栖川山荘の掘りごたつ式カウンター

あらや滔々庵は実は近代的なビル旅館で、露天風呂付き客室もあります。しかし、老舗らしく内装を移築した伝統的な客室もあるのです。その代表的な客室が、加賀藩の支藩、大聖寺藩ゆかりで魯山人も泊まったという御陣(おちん)の間です。隣の朱鷺の間も、歴史的な客室です。ただし、客室の指定は受付けていないようなので、希望のみ伝えて運を天に任せるしかありません。

あらやでは、すぐに客室に通されるので、チェックイン時の抹茶から、夕食、朝食、全てが客室で完結します。それはそれで嬉しいのですが、風呂場以外の気分転換も欲しいもの。その意味でも、和風バー有栖川山荘にはコーヒーもありますので、お酒を飲めない人でも行ってほしいと思います。

ネット上の情報を見ると、夕食時にお酒を飲みすぎて行けなかったとか、出遅れたら満席に近くて入る勇気がなかったなど、失敗談が多かったので、夕食を早くしてオープン直後に行けるようにした上で、夕食時にお酒も飲まずに万全の体制で向かいました。20時オープンとレポートしている人も居ますが、今では20時30分オープンになっているので、夕食をあまり早くしなくても大丈夫でした。

有栖川山荘の内部には多数のローソクと、小型の照明しかなく薄暗いのですが、実に幻想的で素晴らしい空間でした。カウンターもありますが、和風バーですから、床の間の正面がおすすめ。掛け軸は随時変わりますが、私が行った時は魯山人の掛け軸で、魯山人三昧するのが山代に泊まった目的の一つだったので幸運でした。

風呂場や客室に居た時間の方がずっと長いのに、何故か有栖川山荘の風情ばかり思い出してしまう。それ程、圧倒的な風情だったのです。あらや滔々庵に泊まっても、有栖川山荘に行かないと、大損だと断言しておきたいと思います。逆にいえば、有栖川山荘に行ったら、あらや滔々庵に再度泊まりたいと思うに違いありません。

湯量豊富な大浴場と、伝統的な客室。老舗らしさを確かに守った上で、特別浴室烏湯や有栖川山荘といった独創的な新しい提案がある。その両者が表裏一体となった独特な居心地の良さに、あらや滔々庵の真骨頂があるのです。


あらや滔々庵 詳細情報

あらや滔々庵
住所:石川県加賀市山代温泉5区
電話:0761-77-0010(代)
日帰り入浴:なし
アクセス:小松空港から車で約25分
地図:Yahoo!地図
掲載日:2010年07月26日

特集掲載期間:2014年8月13日~2014年9月16日