軽井沢市内では、街中をのんびりと流す。混雑はしていないものの、自然とストップ・アンド・ゴーの繰り返しである。THRUXTONのライディングポジションにも慣れたせいか、さほど前傾も気にならなくなってきた。むしろこのポジションでなくてはしっくり来ないような気さえする。クラッチは重過ぎず、ブレーキングは踏めばジワリと効くフィーリングで街乗りにも不便を感じることはない。時折、撮影のためオートバイを停めていると、過ぎゆくドライバーやライダーの視線がTHRUXTONに集まっていた。やはり英国の香り漂う独特の存在感が注目される理由のひとつだろう。その際立つ存在感は、これからTHRUXTONを手にするオーナーにオートバイを愛でる悦びを与えてくれるはずだ。
一通り撮影を終え、帰路に着く。オートバイは広報車であり、明日には返さなくてはならないのだが、THRUXTONへの愛着を感じている自分がいた。このようにオートバイは時として、単なる機械ではなく人間のように乗り手を魅了することがある。たとえばひとりでツーリングに出かけたとする。夜に包まれた、はじめて通る知らない道を進むとき堪らなく心細い。  |
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だけど両足の間には熱を持ったエンジンがあり、ひとりじゃないことを伝えてくれる。 そんな時、オートバイは機械ではなく、旅のパートナーであることを痛いほどに感じるのだ。
たった1日ではあるがオートバイと過ごして感じたのは、ライダーはいつも風に晒されているということ。常に風を浴びながら、そこから些細な変化を感じ取る。それは森の香りや、雨上がりの湿気、夜を告げる気温の変化など、行く先々によって違うものである。この絶え間ない刺激は、移動する行為を愉しみへと変化させてライダーに伝える。オートバイは、どんなに短距離の移動であっても旅に変えてしまう、魔法の道具なのかもしれない。
オートバイライフを愉しむなら、ウエアも遊び心を持ってセレクトしたい。写真/右のライディンググローブはGUCCIのもの(ライター私物)。プロテクターが入っており機能的にも申し分の無い出来。ライダースジャケットは、BURBERRY BLACK LABELと野口強のコラボレーション。肩から袖にかけて入ったラインとタイトなシルエットがポイント。カラダのシルエットに沿ったデザインは一般のライダースジャケットにはない着心地の良さがある |
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